日本マイクロソフト(MS)は14日、NPO法人のキャンバス(東京都台東区)、育て上げネット(同立川市)と連携し、若年層や障害者など、コンピューターサイエンス教育へのアクセスが困難な人たちを対象にプログラミング授業を無償提供するプロジェクトを7月1日から1年間展開すると発表した。
情報通信技術(ICT)の環境整備に7000万円を投じ、各部署から集めた100人の社員が学校の教職員らをサポートし、指導者250人の育成を目指す。2020年までに小・中学校でプログラミング教育を必修化しようという動きが進む中、IT人材の育成や若者の就業を支援する。
キャンバスは、愛知県一宮市や茨城県古河市教育委員会などと連携。目標とする指導者数の8割にあたる200人の育成と、約100回の授業・ワークショップの実施を目指す。
育て上げネットは、日本MSのIT活用による若者支援プロジェクト「若者UPプロジェクト」に参加する全国のNPO41団体と組み、3000人の若年無業者にプログラミング学習の機会を提供。50人の指導者育成のほか、就労支援も行って受講者の30%以上がプロジェクト終了後に進路を決定できるようにするのが目標だ。
日本MSの樋口泰行会長は会見で「ソフトウエアを生み出すプログラマーの存在価値は高まっている」と述べた。
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