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 中国軍艦が15日、鹿児島県沖の領海に侵入した。沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域に、中国軍艦が初めて入り、日本政府が強く抗議してからわずか6日後。「法的に問題ない」と繰り返し、着々と海洋進出を図る中国に対し、日本政府は有効な手立てを見いだせず、危機感を強めている。

 中国軍艦の動きについて、中谷元・防衛相は15日、「(中国軍艦の領海侵入は)2度目になるので、今後も中国艦艇の動きを十分注目して、警戒監視をしていきたい」と記者団に述べ、領海侵入を強く牽制(けんせい)した。

 外務省幹部も「尖閣諸島の接続水域に入った動きと照らし合わせても、中国軍の海洋をめぐる動きが活発化していることは事実だ。今回は領有権を主張している海域でないが、やはり軍艦が領海に侵入するのは緊張を高める」と話した。

 ただ、相次ぐ中国軍艦の動きに対し、「中国に国際ルールを守らせる有効な手立ては見あたらない」(防衛省幹部)のが現実だ。

 15日も海上自衛隊の哨戒機P3Cが、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦が領海に侵入しているのを確認し、警告したがそのまま航行。政府は「中国軍の海洋をめぐる動きは明らかに活発化してきている」(高官)と危機感を募らせている。