ロシアの劇場 日本公演100年を記念し展示会

バレエとオペラの劇場として世界的にも有名なロシアのマリインスキー劇場で、日本初公演から100周年を記念した展示会が始まりました。
帝政ロシア時代の首都サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場のバレエダンサーは、1916年の6月16日、東京の帝国劇場で初めて公演し、「白鳥の湖」などを披露してロシアのバレエを紹介しました。
それから100年になるのを記念して、マリインスキー劇場では、15日、当時の公演の資料などおよそ50点を集めた展示会が始まりました。初日に開かれた記念式典では、マリインスキー劇場の芸術監督で、世界的な指揮者のゲルギエフ氏が「この展示会は、親密な交流が日ロの国民の距離を縮めたことを思い出させてくれます」とあいさつしました。
会場には、初公演に参加したバレエダンサーのエレーナ・スミルノワの写真や、日本の作曲家、山田耕筰の曲を基にバレエ向けにオーケストラの伴奏を付けられた曲の楽譜などが展示されています。サンクトペテルブルクにある日本総領事館の大澤暁首席領事は「100年前の公演は日ロの文化外交の始まりとも言えます。この展示会が日ロ関係を考えるきっかけになることを望みます」と話していました。