【MLB】イチローが日米通算4257安打、歴代最多“ローズ超え”　2安打で一気に抜く

マーリンズ・イチロー【写真：田口有史】

　マーリンズのイチロー外野手は15日（日本時間16日）、敵地でのパドレス戦に「1番・ライト」で2試合ぶりに先発出場。2安打を放って日米通算4257安打として、ピート・ローズの歴代最多安打記録（4256安打）を抜いた。メジャー通算2979安打として、史上30人目の3000安打へは残り21本とした。

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　イチローは初回、1ボールから先発右腕ペルドモのツーシームをバットに当てた。一塁方向への弱いゴロとなり、捕手のノリスが掴んで一塁に送るも、送球が逸れたこともあり、イチローが一足早く一塁を駆け抜けた。敵地のスクリーンでイチローがローズの記録に並んだことが紹介されると、歓声はさらに大きくなった。

イチローの記録を紹介するペトコ・パークのスクリーン【写真：編集部】

　イチローはその後、プラド、イエリッチの連打で生還。先制のホームを踏んでダグアウトに戻ると、チームメートから祝福を受けた。

　第2打席は1-1となって迎えた3回。1死走者なしで2ボール1ストライクからペルドモの96マイル（約155キロ）の速球を打ち投ゴロ。さらに、3-1となって迎えた5回は先頭で96マイルのツーシームに空振り三振、3-6と逆転されて迎えた7回は1死走者なしで2番手右腕マウアーの前に投ゴロに倒れたが、続く第5打席で再び歴史的瞬間が訪れる。

　9回、2死一塁で打席に立つと、守護神ロドニーのチェンジアップを捉えてライト線に運んだ。今季13度目のマルチヒットとなる二塁打で、一気に“ローズ超え”。球場のスクリーンでは、イチローがローズを抜いたことが改めて紹介され、敵地は再び大きな拍手に包まれた。イチローは二塁上で歓声にヘルメットを取って応えた。

　イチローは4戦ぶりに先発出場した13日（同14日）の試合では、4打数3安打2四球と大暴れ。最多安打に王手をかけて臨んだ14日（同15日）はベンチスタートとなり、代打で一ゴロに倒れていた。

　メジャー通算2979安打として、日本時代の1278本と合わせて、日米通算4257安打。ローズを抜き、1本1本積み上げてきた安打数は単独の“世界一”となった。