2016年6月7日05時00分
バレーボールの全日本男子がリオ五輪行きを目指して戦った世界最終予選の最中に、会場の一角で、あの名将から声をかけられた。昨季のプレミアリーグで豊田合成を初優勝に導いたアンデッシュ・クリスティアンソン監督(67)だ。「日本のメディアはなぜ、若手をスーパースター扱いするのだ? 柳田(将洋)を本当のスターだと思うか」
23歳の柳田は、昨秋のワールドカップでブレークし、1995年以来となる5勝を挙げた全日本の躍進を支えた一人。「スターになる素養はあると思う」と答えると、監督もうなずいた。「それを証明するのがこの大会なのに、マスコミが騒ぎすぎて、柳田をつぶしている。だからサーブが不安定なのだ」
バレー強豪国ではない母国、スウェーデンを88年ソウル五輪に初出場させ、7位入賞に導いた元代表監督でもある。持ち味のジャンプサーブでミスが目立った柳田の精神状態を気にかける一方、真剣勝負の五輪予選をショーアップする、日本のマスコミがそもそも理解できない、という。
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