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 1960年の日米安保条約改定に反対する学生らのデモに参加し、警官隊との衝突で亡くなった樺(かんば)美智子さん(当時22)の命日にあたる15日、東京都千代田区の国会前で追悼集会があった。約40人が当時の現場近くで黙禱(もくとう)を捧げた。

 集会は、60年安保闘争に参加した人たちでつくる「9条改憲阻止の会」が呼びかけた。参加者は遺影が置かれた献花台に花を手向け、冥福を祈った。神奈川県藤沢市の無職、渕上太郎さん(73)は「国家に矛盾があれば闘うのは当たり前のこと。当時は安保改定、今は安保法制の問題がある」。安保法制に反対するデモについては「若い人も参加して盛り上がったが、さらにたくさんの人に声を上げてほしい」と話した。(佐藤恵子)