渡辺謙、麻央に「頑張ってほしい」と心からのエール…第７回岩谷時子賞

　俳優・渡辺謙（５６）が演劇、音楽の発展に貢献した人物に贈られる「第７回岩谷時子賞」に選出され、１３日、都内での授賞式に出席した。

　昨年、日本人として初めてブロードウェーミュージカル「王様と私」に主演、トニー賞にノミネートされるなどの活躍が認められての受賞に「今、日本は政治家の領収書や不倫とかの情報ばかり錯綜していて、辟易するような時間が流れている。でも、こういう賞をいただいたことで文化の担い手としてやっていく責任があるんだとエールをいただいた」と笑顔満開の“世界のケン・ワタナベ“。

　２月に早期の胃がんと診断され、内視鏡による手術を経て、復帰した身だが「経過も良かったし、もう薬も飲んでません。（身体の）点検をしながらやっていくという感じですね」と笑顔。妻で女優の南果歩（５２）も渡辺の手術の付き添い時に受けた人間ドッグで初期の乳がんと診断され、３月に手術を受け、復帰しているが、「同じように経過を見ながらですね。ぼくも（南の）状態を常に見ていますから」と愛妻への思いも明かした。

　夫婦でがんとの闘病を経験した渡辺だけに、今回、フリーアナウンサーの小林麻央夫人（３３）が乳がん闘病中であることを公表した歌舞伎俳優・市川海老蔵（３８）について聞かれると、「大変だと思う。自分の経験から言っても（闘病は）人それぞれ。がんのタイプもそれぞれ違うから。とにかく、彼らが治療や家族の時間を作れるよう見守ってあげるしかない。でも、病気は人生の一部。大変な時間の中で家族の愛情を感じ入る時間になっていく。頑張ってほしい」と心からのエールを贈った。

　授賞式後の取材で５月に双子の女児を出産した娘で女優の杏（３０）について聞かれると、「とにかく無事に産まれて良かったです。そろそろ保育器から出て退院です」と、すっかりおじいちゃんの顔に。「みんな初孫と思っているかもしれないけど、２人目ですから」と笑わせた渡辺。出産の翌日には病院で孫と初対面を果たしたことを明かし、「両親のどちらに似ている？そりゃ、どっちにも似てますよ」と笑顔を見せた。