澄み渡ってたらさらに向こうは房総半島まで見えるそうなんですよ。
(山岸)単刀直入に言うよ。
君はクビだ。
(常子)待って下さい。
私がクビになったら誰が家族を支えていけばいいんですか?君の家庭の事情が私なんかが知ったこっちゃない!待って下さい!待って下さい!
(早乙女)小橋さん。
早乙女さん止めないで下さい!私は課長に話が…。
何を言っても無駄です!お世話になりました。
ご苦労さまでした。
早乙女さんのおかげでここまでやってくる事ができました。
このご時世まっすぐに生きていても報われない事ばかりだと思うの。
でも負けないで下さい決して。
今の私はその言葉を受け止める事ができません。
失礼します。
(坂田)聞いたよ。
ありったけのキャラメル集めたんだ。
いつもありがとうございました。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」よし…。
(宗吉)はぁ〜。
分かった。
俺が話す。
(照代)あなた…。
もうそれしかねえだろ。
・
(戸が開く音)・ただいま帰りました〜!お帰りなさい。
お〜お帰り。
今日は早いのね。
はい。
会社クビになっちゃったんで。
(2人)えっ!?
(まつ)ひっどい話だねえ。
そんな理由で…。
考え方によっちゃよかったんです。
これ以上悪くなりようがありませんから。
もう!皆さん暗くならないで下さい。
必ず次の働き口見つけてみせます。
(美子)無理しないでよとと姉ちゃん。
うん?とと姉ちゃんが一番つらいはずだもん。
無理して振る舞わなくたって…。
ううんそんな事ないよ。
意外にへっちゃらでさ。
フフッ。
私働く。
うん?学校やめて。
(鞠子)私も。
それだけはやめて。
それじゃあ何のためにここまで…。
お願い。
うん?
常子が会社を辞めてから10日がたちました
陸軍がおばあ様に何の用で?
(隈井)それがあっしらにも…。
(清)ああ心配いらないよ。
えっ?ほかの木材商も呼ばれてるようだし木場全体の話でしょ。
それより何か急用かい?ああ…いやそういう訳では。
あ…また出直します。
失礼しました。
(隈井)また。
(小僧たち)お帰りなさいまし。
(隈井)お帰りなさいまし。
おばあ様。
(滝子)ああ常子…。
ちょっ…ちょっとちょっと!
(清)お母さん!おばあ様!どうしたんですか女将さん!しっかりして下さいおばあ様!
(清)隈井さんどうしよう。
陸軍からの通達って…何かあったんですか?お国のために死んでくれとさ。
支那との戦争が長引いたせいで大陸では軍用資材として使われる木材が慢性的に不足してるらしくてね。
統制価格の半額で木材を供出するよう強制されたよ。
半額!?メチャクチャな…。
おばあ様たちはそれを承諾されたんですか?軍に逆らう事ができるかい?そうだこうしちゃいられない。
えっえっあっ…。
商店会の寄り合いが。
いやこんなお体で行くのは…。
清さんとあっしが参ります。
はい。
女将さんお体お休めになって…。
いいや。
深川で商いする者たちの寄り合いだよ。
私が行かないでどうするんだい。
えっ?あの女将さんが心労で?ええ。
心配でついてきてしまいました。
私だっていつ卒倒するか分かりゃしないよ。
母ちゃん…。
え〜幹事月なので今日は青柳が仕切らせてもらいます。
はい。
問題は多々ございますがこうして深川で商いをやっているのも何かの縁。
この厳しいご時世の中皆さんで助け合って…。
おいちょっと待ってくれよ。
今回の陸軍の通達にゃどうあがいても太刀打ちできねえ。
うちは素直に商売替えさせてもらう事にするよ。
(田畑)それは性急すぎやせんか?店を潰されるとあちこち飛び火して深川全体が沈んじまう!そう言われてもよ…。
(言い合う声)
(飯田)静かに。
うちももう店を畳ませてもらうよ。
(まつ)ご冗談を。
末五郎さんこの界隈一の老舗がそんな弱気でどうするんですか。
冗談であってほしいのはわしもだよ。
だがこの時勢では…。
うちの最後の五八様なんですよ!母ちゃん。
まつさん。
あんたんとこにゃ世話になったがこれで終わりにさせてもらうよ。
本当にすまねえ。
(照代)あなた。
えっ?あの話…。
いや…とてもじゃねえが今は…。
(滝子)ほかに…ほかに商売替えを考えている者は?
(滝子)いないかい。
それじゃあ…。
(照代)待って下さい!うちも店を畳もうと思っております。
えっ?えっ…。
な…何だって?森田屋はこの深川から高崎に移転するつもりです。
(まつ)えっ?
(まつ)こんな話があるかい!
(照代)お母さん!
(君子)何があったの?寄り合いで森田屋が高崎に移転すると照代さんがおっしゃって…。
えっ…。
本当なんですか?突然でごめんなさい。
それしかもう私たちには…。
勝手な事言うんじゃないよ!お母さん聞いて下さい!誰がお前の話なんか聞くもんか。
私の承諾なしに勝手に…。
お母さんは反対なさると思っていました。
だから強引でもこうするしか…。
私は認めないよ!照代に何吹き込まれたか分かんないけど目覚ましとくれよ。
お前は母ちゃんの気持ち分かってくれるよな?俺は照代に賛成だ。
宗吉…。
もとより母ちゃんに言わねえで寄り合いで言いだそうって決めたのも俺だ。
本当は俺が話すつもりだったんだが土壇場で意気地なくしちまって…。
見かねた照代が代わりに…。
この親不孝もん!不孝もん!不孝もん!富江…。
長谷川…。
あんたらも知ってたのか?
(富江)うん。
(長谷川)昨日大将から。
あ〜やだやだぁ〜!長生きはしたくないもんだ…。
この年になって一族郎党に裏切られるなんてあぁ〜思いもしなかったよ〜!お母さんお願いします!ここの家賃すら払えないんですよ。
続けていくのはもう無理なんです!高崎のある群馬は今軍需産業で景気がいいんです。
働き盛りの人が大勢いてあっちなら弁当を買ってくれる人も多いし大口の注文だって増えるはずです。
ほら章男さん…照代の兄貴の。
あの人向こうで洋食屋開いて大当たりしてるのさ。
その店手伝ってほしいって。
俺たちに。
時流が変わりゃまた東京でやれる日も戻ってくらぁな。
それまで一旦高崎に引っ込もうや。
皆さんも相談もなしにごめんなさいね。
いえ…。
うちはごやっかいになっている身ですから。
悪いな。
でも私たちはどこへ行けば…。
(照代)それなんだけどこれから手を尽くして空き家を…。
いいえ。
おばあ様のところにごやっかいになりましょう。
私たちの事は心配なさらないで下さい。
ありがとう。
すまねえ。
(まつ)移転が決まったみたいな事言うんじゃないよ。
はぁ〜驚いた。
あたしゃ行くなんて言ってないのに。
母ちゃん!いい加減へそ曲げるのやめろよ!あ〜今の言葉でもっともっとへそが曲がったね!どうしても高崎行きたいんだったら私殺してから行きな!お母さんお願いします!どうしても今行くべきだと思うんです!高崎が景気がいいだのこの森田屋には関係ないよ!高崎の「た」の字も聞くのは嫌だ!嫌だ!今…富江のおなかには赤ちゃんがいるんです。
えっ?
(一同)えっ?おい今何つった?みごもってるんですよ富江。
えっ…。
本当なの?はい。
そんなの聞いてねえぞ!相手はどこのどいつだ!え?
(長谷川)すいやせん大将〜!富江さんと結婚さして下せえ!2016/06/15(水) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(63)「常子、失業する」[解][字][デ][再]
突然解雇された常子(高畑充希)。一方、商店会の寄り合いで、照代(平岩紙)も、森田屋を畳むと公言する。加えて富江(川栄李奈)の秘密も明かされ、森田屋は大騒動に。
詳細情報
番組内容
突然の解雇宣告を受けた常子(高畑充希)は、力なく会社を後にする。一方、滝子(大地真央)も心労がたたり、突然倒れてしまう。病身を押して、寄り合いに行く滝子。時世に逆らえず多くの材木商が店を畳むと告げる中、照代(平岩紙)が、森田屋も店を畳むと公言する。宗吉(ピエール瀧)も合わせて説得するが、まつ(秋野暢子)は頑として聞き耳を持たない。そんな折、富江(川栄李奈)にも秘密があると告げ、森田屋は大騒動となる
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,木村多江,大地真央,片岡鶴太郎,大野拓朗,秋野暢子,ピエール瀧,平岩紙,川栄李奈,浜野謙太,真野恵里菜,斉藤暁,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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