今回は、電子コミックが拡大していく中での、
漫画家デビューの方法について説明していきます。
・電子コミックの市場規模は、総合コミック市場の1/4になった
紙プラス電子コミックを「総合コミック市場」とすると、
2013年度の総合コミック市場の規模は2962億円と史上最高の記録でした。
そして、2013年度の電子コミックの売り上げは、
インプレス総研の調査では731億円で、前年度比27.4%増となりました。
注目して欲しいのは、コミックの売上の1/4は電子コミックになったことです。
電子コミックを読む場合、マンガアプリを使用することが多いのですが、
最近のジャストシステムの調査では、良く使うマンガアプリ1位「comico」、2位「マンガボックス」、3位「LINE マンガ」とのこと。
そこで今回は、これら3つのマンガアプリからの漫画家デビューの方法を説明していきます。
電子コミックからのデビューについて
・comico(コミコ)の特徴
NHN PlayArtが開発・運営する、スマホ向けコミック&ノベルサービス「comico」アプリです。
アプリ版は5/28付けで、1000万ダウンロードを超えました。
縦スクロールで読み進む形式やフルカラー原稿など、スマートフォンでの閲覧に最適化したサービスです。
他にも、登録やログイン無しに無料で閲覧できること、公式作品は毎日更新されること、
掲載されるコミックは、comicoのために執筆されているオリジナル作品であることなども特徴です。
人気作品の書籍化やアニメ化などの横展開や、オリジナルECストア「comico SHOP」でのグッズ販売など、
作家の収入機会の拡大や、事業の多角化を進めています。
・comicoでのデビューの方法
comicoに掲載されている漫画作品はチャレンジ作品、ベストチャレンジ作品、公式作品の3種類に分かれています。
①まずはチャレンジ作品に投稿します。
②チャレンジ作品の人気のある作品から運営が審査して合格すれば、
ベストチャレンジ作品になります。
③ベストチャレンジ作品の中で、評価が高い作品の作家を公式化したり、
スカウトで勧誘したり、キャンペーンで勧誘したりして、公式作品となります。
公式作品になると、連載作家として月20万円~の原稿料が支払われます。
また、comicoではこれまでにユーザー投稿から109作品が公式作品となり、7作品が書籍化しており、5作品がアニメ化決定しています。
つまり、comicoで公式作品となりデビューすれば、書籍化やアニメ化の可能性があります。
・マンガボックスインディーズ
マンガボックスは有名マンガ家の作品を毎日読めるマンガアプリです。
comicoとは違い、従来の横スクロールの形です。
そして、マンガボックスインディーズはマンガボックスのコンテンツの一つで、ウェブコミック投稿サイトです。
一般ユーザーがオリジナル作品を無料で投稿・公開でき、発表済み作品も投稿可能です。
定期的に「リーグ戦」を行っており、ユーザーからの人気の高い作品には賞金が授与されます。
・マンガボックスインディーズでのデビューの方法
comicoのように投稿からチャレンジして、公式作品になり、連載作家になるという仕組みはありません。
インディーズでランキング上位になっても、月いくらという形でお金がもらえるわけではありません。
現在、インディーズから書籍化した作品は1作品のみで、4月15日に発売した「Black Line」のみです。
「Black Line」はインディーズのランキング3位の作品で、それより上位の1位と2位は書籍化できていません。
なので、運営がどういう基準でデビューさせているのかがわかりにくいです。
・LINEマンガインディーズ
LINEマンガというのは、「LINE」連携サービスの1つで、スマートフォン向け電子コミックサービスです。
アプリは今年の1月末に1000万ダウンロードを突破しました。
LINEマンガインディーズは、オリジナル作品を投稿できる新サービスです。
LINEユーザーなら誰でもLINEマンガ上で作品を投稿することができ、
カラー/モノクロや縦読み/横読みなども問わず、1ページからでも投稿可能です。
・LINEマンガインディーズでのデビューの方法
4月24日まで、投稿作品から優秀作品を決定する「LINEマンガ インディーズGP」を実施しました。
お気に入り数や閲覧数が多かった上位20作品からユーザー投票で受賞者を選びます。
グランプリには賞金100万円と、LINEマンガ上での連載権利を手にします。
ちなみに、6月5日(金)より「LINE マンガ」公式アカウントにてユーザーからの投票受け付けをスタートします。
連載作家になれば、どの程度給料が発生するかはまだわかりません。
ということで、これまでは「漫画を書いて、出版社に投稿して、デビュー」でしたが、
これからは「漫画を書いて、マンガアプリに投稿して、ユーザーに評価されてデビュー」とう形になっていくかもしれません。