東急渋谷ヒカリエで火事
林田力
東京都渋谷区にある高層複合ビル「渋谷ヒカリエ」で2016年5月2日、火事が発生した。6階の飲食店から出火し、50代の男性従業員が煙などを吸い込み、緊急搬送された。ヒカリエの管理事務所によると、6階の買い物客を下の階に避難させ、飲食店が入る6、7階は営業を中止し、閉鎖した。渋谷ヒカリエ6階に入居する飲食店から2日午前11時5分頃、出火したと119番通報がなされた。消防車計15台が出動し、騒然となった(「東京・渋谷ヒカリエでぼや 6階飲食店、従業員1人搬送」朝日新聞2016年5月2日)。現場に居合わせた人々が、渋谷ヒカリエ前に集まった多数の消防車や救急車の写真などをツイッターに投稿している(「渋谷ヒカリエで火事、6階で出火か 消防車多数」クリスチャントゥデイ2016年5月2日)。
出火の原因は東京消防庁によると、料理用の油が燃えたこととみられる。渋谷署によると従業員が油を入れた鍋を火にかけていたが、目を離した隙に出火し、60センチ程度の炎が上がったという(「渋谷ヒカリエでぼや 飲食店従業員が軽症」産経新聞2016年5月2日)。何とも粗末な出火である。
渋谷ヒカリエ6階には以下の店舗が入っている。「泡盛と琉球料理 うりずん」「うなぎ 徳」「旨酒・料理 酢重ダイニング」「CAPRICCI」「牛たん炭焼 利久」「京洋食 あかつき」「渋谷 水刺齋」「SESTOSENSO『H』」「とんかつ まい泉」「パパイヤリーフ東京」「まぐろ問屋三浦三崎港 恵み」「宮崎料理 万作」「横浜中華街 招福門」
渋谷ヒカリエ出火は「ぼや」と称されるが、過小評価してはならない。「ぼや」には「火事になる前に消し止められたもの」とのイメージがあるが、消防車が15台も出動している。また、従業員が煙を吸って救急搬送されている。一般的な「ぼや」の印象とは全く異なる。問題を小さく見せようとする体質は東急不動産消費者契約法違反訴訟でも見られた(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。
渋谷ヒカリエの出火は渋谷ヒカリエの危険性を再確認させる。渋谷ヒカリエは6、7階が飲食店街で、その上にオフィスがある。火災が発生すると煙などが上層階へと蔓延して大惨事になる。
商業施設では飲食店街を最上階に設置することが定石である。これはシャワー効果という商業的理由だけでなく。防災上の考慮である。渋谷ヒカリエは定石を無視している。滑稽なことに渋谷区の防災センターは渋谷ヒカリエの8階にある。有事に役に立たない可能性がある。
渋谷ヒカリエでは2014年10月に飛び降り自殺パフォーマンス騒動が起きた。そのために不吉な物件と認識するTwitterユーザーもいる。「ヒカリエっていつもボヤとか自殺とかあって心霊スポット感あるわ」
渋谷ヒカリエや二子玉川ライズなど東急系のショッピングセンターはどこも金太郎飴のように個性がなくて、つまらないとの声がある。東急の開発は無機質である。美味いものは何もない、東急系列はおしなべて不味いとの声がある。Twitterでは以下のように指摘される。「日本のすべてがヒカリエのような空間になったら最早、海外に逃げるか自殺するしか無い」
渋谷ヒカリエ出火の混乱
渋谷ヒカリエの出火はTwitterでも報告されている。「渋谷のヒカリエで買い物してたら、火災探知機鳴って、火災発生したから避難して下さいって、外出された」
「渋谷のヒカリエで友達とランチ予定でお店に入っていたら。。。、まさかの火災!! 非常ベルの鳴りかたも、えっ?誤作動?という感じだったから、まさか本格的な火災だと感じずのんびりしてた。。 さすがに煙の臭いがしてきて、フロアから避難誘導があって外に出たら、結構な台数の消防車でビックリ」
渋谷ヒカリエ側の災害対応の混乱が指摘されている。いつか大きな被害を生じかねない危険がある。
「まさか久しぶりのお出かけで火災に遭遇するとは思わなかった、ヒカリエの防災放送全然ダメですやん、中の人超混乱しとったよ」
「今日の渋谷ヒカリエで 警報「ウーウー」防災センター「火災が発生しました。係員にしたがって避難して下さい。」みんな「まじか!(゚Д゚)」 防災センター「やっぱり避難しなくて大丈夫です。」みんな「大丈夫なんかいぃ!」ってことがあったり」
建物内の人々の鈍感さを指摘する声もある。
「ヒカリエのぼや騒ぎ、最初5階で降りたらみんな平然としていて、私たちだけが右往左往している感じだったんだけど、そのうちに館内放送で避難指示が出たのに変わらず平然としていたのは、ちょっとどーなのよと」
「ヒカリエで火事があったのか。全館退避指示のはずのまさにその時間帯、中の人と仕事のやりとりしてたけどそんなこと一言も発してなかった」
Twitterでは渋谷ヒカリエ出火を怖いとの反応が出た。「ゴールデンウイークで大盛況の渋谷ヒカリエでお昼に火事とかこわいね?Σ(||゚Д゚) ボヤとはいってもケガ人出てるし…」
「もくもく煙は怖いわね。みるみる上に上に充満しちゃうから」
「今日、まさに渋谷ヒカリエの6階飲食店に行くつもりだったけど、行くのやめよう」
「高層ビルで火災が起きたら大変ですね」
「渋谷ヒカリエで火事か。あんなゴミゴミした駅で火災とか恐ろしくなるな」
「ヒカリエは人が多くて何か起きたときにちゃんと逃げられるのかなぁ」
「ヒカリエで火事ですか、ご無事を祈ります。大変でしょうけど営業情報は早めに更新して下さいね」
東急渋谷ヒカリエ不買運動
東急渋谷ヒカリエ不買運動で優待しよう。渋谷ヒカリエでは2016年5月2日に火事が発生した(林田力『グランド・ガーラ白金高輪不買運動』「東急渋谷ヒカリエで火事」)。渋谷ヒカリエではなく、渋谷モエモエである。高層ビルの施設詰め込みすぎは怖い。インターネット掲示板では以下のように指摘された。「もう話題にすら上らなくなったオワコンモールか。まだ入ってるテナントあるとは」
「出来て数年なのにもう立ち退きさせるための嫌がらせかよ。あの辺の土地の利権は複雑なんだろな」
渋谷ヒカリエは名前だけキャッチーであるが、つまらないビルである。都心から何でも流行や発信されるという世の中が終了してから相当経つ。未だに東急グループは頑なに「これが正しいマーケティング!都会がトレンド!」と終わったものにすがりついている。
東急リバブル東急不動産は不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。東急不動産は東急不動産だまし売り裁判で証拠を捏造した。平気で捏造するのだから、証拠隠滅も普通にするだろう。悪徳不動産営業は正気の失せた、測り知れぬほどの邪悪な目をしていた。理性は吹っ飛んでいた。
東急は、顧客満足は二の次である。どうやって銭を吸い取るかばかりを優先する。東急不動産だまし売り裁判で検索しよう。東急リバブル東急不動産不買運動で検索しよう。東急の理不尽に異を唱えずに消費者の誇りが守れるか。
日本海賊TVで渋谷ヒカリエ火事
インターネット動画放送局・日本海賊TVは2016年5月13日、『金八アゴラ』を放送し、渋谷ヒカリエ火事を取り上げた。出演は立花孝志・船橋市議会議員(NHKから国民を守る党)、田淵隆明氏、石川公彌子氏、林田力。司会は山内和彦・元川崎市議会議員。番組では「国民怒りの声」結党や三菱自動車不正深刻化も取り上げた。渋谷駅前の高層複合ビル「渋谷ヒカリエ」で2016年5月2日に火事が起きた。6階の飲食店から出火した。高層ビルの危険性を示す事件である。全館避難がアナウンスされ、消防車が15台も出動した割には報道の扱いが小さかった。企業はダメージコントロールをして自社の問題を小さく見せようとしている。火事の原因となった店名も明らかにされていない。
不都合な事実隠しは東急不動産消費者契約法違反訴訟と同じである(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。逆にテナント追い出しのための地上げ屋的な火事ではないかとの推測もある。テナントの回転率が高まればビルのオーナーは儲かる。
渋谷は地盤沈下している。渋谷駅はスルーされるようになった。渋谷駅で降りたいとは思わない。もともと渋谷は女子高生の街として栄えた。東急が渋谷ヒカリエを再開発し、社会人をターゲットとした普通の街にしてしまい、つまらなくなった。東急にとっては女子高生よりも社会人に購買力があり、ターゲットにしたいということだろう。その結果、街の個性がなくなる。
番組では東急田園都市線の混雑も言及された。世田谷区議会でも東急電鉄は混雑対策を何もやらないと批判された。東急電鉄はゼロ回答であった。東急電鉄は混雑緩和にやる気がないと批判された。山内さんは東急と保守政治の癒着の実態を語った。
番組ではパナマ文書も取り上げられた。パナマ文書には楽天の創業者の三木谷氏の名前が掲載されている。この問題は次週の『金八アゴラ』でも取り上げる。個人の有名人が税金の安い外国に住所地を移すことがある。これは居住実態などが判断され、書類だけで認められるものではない。これに対してパナマ文書の問題は、日本で儲けた資産をタックス・ヘイブンに移す。有名人の海外移住よりも悪質と評価できる。