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2016年06月15日 08時27分 UPDATE

自宅床に穴開け女性宅に侵入……51歳独身男の恋の末路は? 「彼女は人生の全てだった」 (1/6)

自宅アパートの床に穴を開けて階下に侵入し、女性を襲ってけがをさせた無職の男の裁判では、男の一方的で情熱的な片思いの全貌が明らかになった。

[産経新聞]
産経新聞

 平成27年10月、茨城県つくば市の自宅アパートの床に穴を開けて階下に侵入し、当時39歳の女性を襲ってけがをさせたとして、強姦致傷と建造物損壊、住居侵入の罪に問われた住所不定、無職の男(51)の裁判員裁判が今年5月、水戸地裁で行われた。思いを寄せる女性の真上の部屋にわざわざ引っ越し、犯行に及んだこの男。証人尋問や被告人質問では、男の一方的で、そして情熱的な片思いの全貌が明らかになった。(水戸支局 上村茉由)

画像 自宅アパートの床に穴を開け、階下に侵入した男の公判が行われた水戸地裁=水戸市(上村茉由撮影)

10年ぶりの「再会」

 「恋愛感情を抱いていた。彼女は人生の全てだった」

 男が吐露した愛の告白は、法廷の静寂に溶けて消えた。10年間かけて温めた思い。直接伝えることは、ついぞかなわなかった。

 平成8年、インフラ整備会社に務めていた男が茨城県に赴任した際、同僚の男性に連れられて入った飲食店で、アルバイトをしていたのがその女性だった。しかしその後、男は東京都内へと転勤。18年に再び茨城県内の営業所に戻り、女性と10年ぶりの再会を果たしたことで、男の恋の歯車は回り出した。

 女性はクラブや小料理屋など、数軒の飲食店のオーナーになっていた。はじめの3カ月ほどは、女性から誘われて女性の経営する店に足を運んでいた男だったが、そのうち自ら通うようになった。週末に1〜2回訪れ、一度に3万〜5万円を支払っていたという。

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