ISが古代遺跡を破壊 映像を公開

ISが古代遺跡を破壊 映像を公開
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過激派組織IS=イスラミックステートは、イラク北部にあるメソポタミア文明の遺跡の神殿を破壊したとする映像をインターネットで公開し、国連の機関もこれを確認しました。
破壊されたのはイラク北部の都市モスルの近郊にあるメソポタミア文明の古代都市、ニムルド遺跡の「ナブ神殿」で、およそ2800年前のアッシリア時代の建造物です。
ISはこの神殿を破壊した際の様子だとする映像をインターネットで公開し、爆発によって大きな煙が上がる様子や、破壊されたあとのがれきが映っています。
これについて、UNITAR=国連訓練調査研究所は9日、今月、撮影した衛星写真からナブ神殿の被害を確認したと発表しました。
また、ISは公開した映像のなかで、エジプトのピラミッドやスフィンクスも出し、不信心者が造った遺跡だとして破壊すると宣言しました。
ISはイスラム教の極端な解釈を基にイラクのほか、シリアの「パルミラ遺跡」など、貴重な文化遺産を相次いで破壊しています。