三菱自動車の燃費不正 新たに10車種以上でも

三菱自動車の燃費不正 新たに10車種以上でも
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三菱自動車工業が燃費をよく見せるためデータに不正に手を加えていた問題で、販売を終了した乗用車10車種以上でも新たに不正が見つかったほか、データを測定する性能実験部に加えて、車両の認証を申請する部署でも不正が行われていたことが分かりました。
三菱自動車では現在販売している軽自動車など9車種で、燃費を実際よりよく見せるため別の車や過去のデータを流用してデータに手を加えたり、走行試験を実施せず机上で計算したりする不正を行っていたことが明らかになっています。
さらに販売を終了した車を過去10年間さかのぼって社内で調査した結果、乗用車10車種以上でもデータを机上で計算するなどの不正を行っていたことが新たに分かりました。
このうち「ギャランフォルティス」など少なくとも2車種では、走行試験で目標の値に届かなかった場合、燃費を実際よりよく見せるため、データに不正に手を加えていたということです。
さらに、これまで不正が明らかになっていた性能実験部に加えて、車両の認証を申請する部署でも不正が行われていたことが新たに分かりました。
この部署ではデータの測定を担当する性能実験部が手を加えた数値に、さらに手を加えて燃費をよりよく見せていたということです。
国土交通省は引き続き三菱自動車から聞き取り調査を行って、不正の全容解明を進めています。