環境相 除染徹底で住民帰還の環境整備を

環境相 除染徹底で住民帰還の環境整備を
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、避難指示が出されていた福島県葛尾村と川内村で避難指示が相次いで解除されたことについて、丸川環境大臣は「追加で除染が必要なところは今まで以上にしっかり徹底してやりたい」と述べ、住民の帰還に向けた環境整備に取り組む考えを示しました。
福島県内では葛尾村で12日、帰還困難区域を除く大部分の地域で避難指示が解除されたほか、川内村に出されていた避難指示も14日で、すべて解除されました。これについて丸川環境大臣は14日の閣議のあとの記者会見で「住民の希望や必要に応じて、追加で除染が必要なところは今まで以上にしっかり徹底してやりたい。家屋の解体についても帰還の意向がある方から優先的にやっていきたい」と述べ、住民の帰還に向けた環境整備に取り組む考えを示しました。避難指示区域への帰還を巡って政府は、帰還困難区域を除く地域で来年3月までに、避難指示を解除する方針を閣議決定しています。また、帰還困難区域についても、この夏をめどに除染の方針を示す予定ですが、住民が抱える放射線への不安の解消や生活環境の整備など帰還に向けた課題は数多く残されています。