半年程前から首、喉のあたりが苦しいと感じ、悩んでいました。
症状がどんどん悪化してきたのを機に思い切って病院へ行ってみたので、詳しい症状、回復までの流れなどを書いてみたいと思います。
具体的な症状
私の場合は、一言で言うと「喉が圧迫されるような苦しさ」でした。
わかりやすく言うと、紐か何かで常に首を締め付けられているような感じです。
ソファの上で仰向けで寝ている時、お腹の上に乗った猫がよく前足を伸ばして私の首を圧迫してくるのですが、その苦しさに近い感じですね。
発症からの経過
半年前に発症
症状が気になりだしたきっかけは、当時毎日していたネックレス(とても華奢なもの)が急に苦しく感じ始めた為でした。
最初は絡まっているのかな、ずれているのかな、などと思い、気付くと直したり引っ張ったりしていました。1年以上も毎日していたものなのに変だなと思い、あまりにも気になるのでネックレスは外す事にしました。
時間をかけて徐々に悪化
症状は徐々に悪化していきます。ネックレスの次に気になったのが、かぶるタイプのフードが付いている服です。フードが付いている服を着ると、フードの重みで若干後ろに服が引っ張られる感じがして、それを苦しいと感じるようになりました。気付くと襟元を前に引っ張ってしまっています。
その後はそれ程首の詰まっていないTシャツやニット。鎖骨にうっすらかかるくらいなのに、苦しくて一日中気になって襟元を引っ張っています。
気になり始めたのはどれも何年も着ている服です。どんどん着れる服が少なくなっていきます。薄いブルゾンなどもちょっと鎖骨にかかるだけでダメでした。
髪が首にかかるのも気になるので、毎日まとめる事にしました。
苦しいと一日中肩に力が入ってしまう為、悩まされている肩こりもどんどん悪化してきて、悪循環を感じます。
最終的には下を向くだけで苦しいと感じるようになり、首が大きく開いている服を着ていても、電車の中で座った際に眠る事もできなくなりました。
考えられる病気の可能性
気になっていろいろ調べたところ、首、喉の違和感にはさまざまな病気の可能性があるようです。
感染症
インフルエンザや風邪などで喉が腫れた場合、または溶連菌や扁桃炎など。
痛みが強い場合はこちらの可能性がありそうですが、今回は痛いというより外側から圧迫されるような感じです。
ちなみに、扁桃腺切除手術を受けて1年くらいは、喉にピーナッツが挟まっているような違和感が続きました。
腫瘍
腫瘍ができている場合、喉に違和感や異物感を感じるそうです。
悪性の場合は、飲み込む際に強い痛みを伴う事も。
甲状腺の病気
バセドウ病や橋本病に代表される甲状腺の病気の可能性もあるようです。
首元が腫れているように感じたり、疲れやすかったりといった自覚症状があるみたいですね。こちらの場合は血液検査でわかるようです。
逆流性食道炎
喉が苦しく、ゲップを伴う場合はこちらの可能性も考えられるようです。
痛みは伴う事は少ないが、口の中に苦味が伴うとの事。
咽喉頭異常感症
特に異常がないが、喉の苦しさや圧迫感といった症状がある場合、内科ではこのような病名で分類されるようです。
東洋医学では梅核気、精神科ではヒステリー球と呼ばれるそうです。
女性に特に多く、ストレス、自律神経の乱れが原因との事です。
耳鼻科を受診
ちょうど喉の痛みも気になっていたので、意を決して耳鼻科を受診する事にしました。
痛みの方は鼻カメラで確認し、喉に口内炎のようなものができているとの事です。これは扁桃腺を切除した後から、たまにできるようになりました。
さて、気になる喉の苦しさの方ですが、先生にひとしきりどのように苦しいか説明したところ、特に珍しいという反応もなく、「胃腸から来ているものでしょう」との事。意外とこういう患者って多いのかな、と思いました。
しかし、喉なのに胃腸ってなんだろう?とクエスチョンマークが浮かびましたが、とりあえず漢方を飲んで、症状が改善されないようならまた来るように言われたので、試しに漢方を飲んでみる事にしました。
出された漢方は、半夏厚朴湯です。
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)とは?
出されたものはクラシエの漢方でした。
効能の部分を読むと、「気分が塞いで喉に異物感を感じる時」「不安神経症、神経性胃炎、つわり」といった内容でした。
つわりを緩和する漢方ってあるんですね、知らなかったです。
あとは、うつ病の人にも処方されたりするようです。
つまり、精神的なもの、という事なのでしょうか。
自分ではあまり精神的に弱い方だとは思っていなかったので、こういうのって薬で緩和するものなの?という疑念を強く感じます。とりあえずさほど期待せずに飲み始めてみました。
一週間服用してみて
とりあえず飲み始めて一週間。具体的にいつ頃からなのかはわからないのですが、確実に症状が緩和されています。
まず、電車で眠れるようになりました。
まさかの完治?と思い、苦しくて着るのを控えていた服を着てみたところ、やはり鎖骨に触れる服はダメでした。
しかし、襟元が開いている服を着ていれば、全く気にならなくなりました。
たった一週間の服用でここまで症状が緩和するとは正直思っていなかったので、とてもびっくりしました。
まとめ
まだ完治とは言えませんが、漢方で症状が緩和されたという事で精神的にも少し楽になりました。
時間をかけてどんどん悪化していった為、このまま治らなかったらどうしよう、という不安が常につきまとっていました。
少しでも良くなるとわかると、希望が持てます。今回の事で、漢方に対する印象が変わりました。
同じような悩みを持っている人は、まず耳鼻科を受診する事をおすすめします!
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