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10%取水制限 8ダム総貯水量5割切る

 国土交通省関東地方整備局や関東1都5県(東京、茨城、千葉、栃木、埼玉、群馬)でつくる利根川水系渇水対策連絡協議会は14日、利根川上流の八つのダムの総貯水量が平年の5割を切ったとして、16日午前9時から10%の取水制限を行うと決めた。利根川の取水制限は3年ぶりで、6月という早い時期に実施するのは1987年以来29年ぶりという。

     同整備局によると、13日午前0時時点でダム8カ所の総貯水量は1億7236万トン(平年比45%)。同日比で、「奈良俣ダム」(群馬県)が完成し8カ所で計測を始めた1992年以降で最少という。

     昨年末から今年初めの雪不足で尾瀬沼(同県・福島県)の「雪解け」が観測史上最も早い4月28日になったことや、5月の利根川上流の降水量が56ミリ(平年比48%)で過去6番目に少なかったことが影響したとみられる。

     今回の取水制限は農業用水や工業用水が対象だが、同整備局は一般家庭にも節水を呼びかけている。【奥山はるな】

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