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ソフトイーサ、NTT東のフレッツ網内に閉じた通信網を構築できるサービスのベータ版を無償提供
2016年6月14日 13:00
ソフトイーサ株式会社は14日、フレッツ網を利用した無償のダイナミックDNS(DDNS)サービス「OPEN IPv6 ダイナミック DNS for フレッツ・光ネクスト」ベータ版の提供を開始した。
OPEN IPv6 ダイナミック DNS for フレッツ・光ネクストを利用すれば、すべてのIoT機器やVPN機器に固有のDDNSホスト名を割り当て、IPv6アドレスをダイナミックに更新可能。ユーザー登録も不要で利用でき、DDNSホストの数にも制限はない。利用にあたってフレッツのISP契約やPPPoE接続、NTT東日本への申し込みも不要となっている。
サービスは、Cisco、NEC、YAMAHAなどのVPNルーターや、同社のVPNソフトウェア「SoftEther VPN」「PacketiX VPN」から利用できる。また、DDNSサービスに登録したDDNSホストのIPv6アドレスを定期的に自動更新できる。WindowsやLinux、これらを組み込んだRaspberry Piや監視カメラ、センサーなど、IPv6に対応したIoT機器から利用可能で、APIを公開しているため遠隔制御も行える。
同社の検証によれば、「フレッツ・VPNワイド」やISPを経由したPPPoE接続による2拠点間のVPN接続時の速度は40Mbps程度、遅延は10msec程度となっているが、このサービスを利用すれば、700Mbpsに高速化でき、遅延を3msec程度に低減できるという。
フレッツ回線は、VPNの構築やIoT機器の通信目的でシステムインテグレータやICTユーザー企業によって活用されているが、こうした用途での利用方法が難解で、普及は進んでいない状況だという。
NTT東日本のフレッツ網は、PPPoEやIPoE契約によりISP接続を行わない限り、インターネットから確実に遮断されており、国内や外国のインターネットから、不正侵入される恐れがないという。このため「ビジネスイーサ」などの高額な法人向け専用線サービスや、「フレッツVPNワイド」、各種通信事業者のフレッツベースの閉域網IP-VPNサービスと同等に、インターネットから完全隔離された安全な拠点間VPNを、安価な「フレッツ・光ネクスト」の回線を用いて構築できるとのこと。
サービスの提供にあたっては、NTT 東日本のフレッツ網内全域のIPv6 DNSクエリ・パケットを受け取って処理する「NGN DNS リゾルバ」と特殊な仕組みで連携し、サービスのゾーンデータが入ったサーバーにクエリを中継する必要があったとのこと。
今回、NTT東日本側が必要な接続・設定を行うことで、国内で初めてサードパーティが提供するDDNSサービスの提供が実現されたという。
なお、NTT 東日本のフレッツ回線以外に、「ドコモ光」などのフレッツ回線を利用した他事業者の回線、NTT西日本提供のフレッツ回線、auひかりone、NURO光、その他のIPv6インターネット回線などでもサービスを利用可能。
今後は正式版に移行の際にも、無償での提供が継続される予定。