隊員宅に自衛隊情報 守秘義務違反か
海上自衛隊横須賀基地に所属する自衛官(56)の自宅から自衛隊の関連情報が入ったUSBメモリーを神奈川県警が押収していたことが、捜査関係者への取材で分かった。自衛隊の警務隊と県警は、メモリーに入っていた秘密情報が外部に流出した場合、自衛隊法(守秘義務)違反の疑いもあるとして調べている。
捜査関係者によると、自衛官は同基地の艦艇開発隊に所属する海曹長で、3月に女子高生への脅迫容疑で県警に逮捕され、県警が自宅を捜索した際にメモリーが見つかった。海曹長は護衛艦が潜水艦を探知するソナーの担当で、秘密に該当する情報が含まれていないか警務隊などが調べている。また、海自は調査委員会を5月31日に設置し、メモリーが外部に持ち出された経緯などを調べている。
中谷元(げん)防衛相は14日の閣議後記者会見で、第三者に情報が渡った可能性を問われ、「まだ調査中。しっかりと調査を進めて事実関係を明らかにしたい」と述べた。【町田徳丈】