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「マザーレイク」、彦根で上映 湖南の中1も子役出演

観客とともに映画「マザーレイク」をPRする高橋メアリージュンさん(中央右)、瀬木直貴監督(前列右から2人目)ら=彦根市竹ケ鼻町で

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 滋賀を舞台にした映画「マザーレイク」の上映が十一日、彦根市の彦根ビバシティシネマで始まった。上映後の舞台あいさつでは、登壇した瀬木直貴監督とキャスト三人に、観客から拍手が送られた。彦根での上映は二十五日まで。

 映画は、琵琶湖に潜む生物「ビワッシー」をめぐる小学五年生の冒険と成長物語。近江八幡市の沖島をはじめ県内各地で撮影し、琵琶湖博物館や湖北みずどりステーションなど県民になじみの深い場所が多く盛り込まれている。県の学習船「うみのこ」も登場し、湖の美しさと雄大さを感じさせる。

 この日は瀬木監督と、プロデューサーで俳優のBOSS戸田さん、ヒロイン役のモデル高橋メアリージュンさん、その子役を演じた湖南市の中学一年田中咲彩さんが作品への思いを語った。

 六百人からヒロイン役に選ばれた田中さんは、映画のストーリーになぞらえ「誰にも信じてもらえず悲しい時は、少し休憩してもう一度歩き出して」と大人顔負けのコメント。

 三重県出身の瀬木監督は「ロケ地になることが多い滋賀県だが、オリジナルの物語はほぼなかった。つかみどころがなく、特徴をつかむのに時間がかかった」と明かした上で、「琵琶湖周辺では、どこの風景を撮っても生活の営みが感じられた」と魅力を語った。

◆ヒロイン・高橋さん「湖国の素晴らしさ誇り」

 舞台あいさつに花を添えた高橋メアリージュンさんは、大津市出身の人気モデル。完成した映画を見て「あらためて『滋賀県、琵琶湖、サイコー』って思った。人が温かい滋賀を誇りに思う」と地元愛を振りまいた。

 映画について「信じることの大切さを学べる」と紹介。「琵琶湖のいろんな表情が見えて、それがとても美しい。『琵琶湖って生きているんだなあ』とびっくり」と、見どころを伝えた。

 映画では、国内唯一の湖に浮かぶ有人島として知られる沖島でのラストシーンに登場する。島に行ったのは初めてといい「ジブリの世界のよう。そこだけ時が止まったような、タイムスリップしたような感じがした」と印象を語った。撮影場所となった湖岸のなぎさについては「ロマンチックだった。プロポーズの場所にぴったり」と勧めた。

 ヒロインに似て「男勝り」な性格だったといい、小学五年の時に「うみのこ」に乗船した経験もある。「男の子とどっちがたくさんご飯を食べられるか競い合いをして、男の子が三杯、私は五杯で勝った」と船上での思い出を振り返った。

(河辺嘉奈子)

 

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