2015年7月31日13時05分
大阪市は、バブル期の土地信託事業で多額の負債が生じた複合ビル「オーク200」(港区弁天町)の土地と建物を売却する入札を行い、米投資ファンドが運営する特定目的会社「Ganges」(東京都港区)が、86億2100万円で落札したと31日、発表した。
オークはJR弁天町駅前にあり、マンションやホテルなどが入る4棟からなる。市が1988年、「西の副都心」として市有地約3万平方メートルの開発と運用を銀行に委託したが、バブル崩壊でテナント収入が伸びずに借金だけが膨れ、「負の遺産」となっていた。
借金は肩代わりした銀行側との訴訟に発展し、昨年7月に大阪高裁で、りそな、三井住友信託、三菱UFJ信託の3行に、市が事業の赤字分全額にあたる約637億円を支払うことで和解。昨年度から、支払いが始まっていた。
市は今後、市議会の議決を経て、年内に所有権を移す予定だが、売却額は和解金の7分の1程度にとどまる結果となった。
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