06月13日 12時26分
名古屋市の河村市長は、名古屋城の天守閣について、耐震強度が低く危険な状態だとして、木造での復元に向けた補正予算案が、6月の議会で可決・成立しない場合には、天守閣への入場を制限することも検討せざるを得ないという考えを明らかにしました。
名古屋市の河村市長は、名古屋城の天守閣を木造で復元する計画案の実現に向けて、基本設計などの費用として10億円あまりを盛り込んだ今年度の補正予算案を市議会に提案し、予算案は、14日から開かれる定例議会で審議が行われます。
これについて、河村市長は、13日の定例の記者会見で、「名古屋の未来にとって決定的な意味を持つ議会になる。木造復元はどうしても実現しなければならず、命がけで不退転の決意で臨む」と述べました。
その上で、名古屋城の天守閣は、耐震強度が低く危険な状態だとして、仮に予算案が可決・成立しない場合には、天守閣への入場を制限することも検討せざるを得ないという考えを明らかにしました。
天守閣の木造化をめぐっては、5月のアンケート調査の結果、市民の理解が裏付けられたとする名古屋市側に対し、議会側からは「計画案を見直すべきだ」という意見が出ており、審議は難航することも予想されます。
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