良い事でも悪い事でも
誰の事も強迫しない
それは違法だ
ちぎられたぼろぼろの約束
僕が無言で玄関を開けると
すぐに
「あらおかえりはやかったのね」と言った
帰ってきたのが僕だとわかると
おばあちゃんが死んだ
電球がついた
僕の口の中に突っ込まれた
コナゴナに割れた
それは誰にも気づかれないけれど視線の中に限りなく薄まる
そして寒さの種類が手をむすび混じりあうと
すべてはまたよりいっそうしゃがみこんで
運が悪かったね
僕は神の正体がわかった
箱や水が見えたがそれは目と同時に見えるものがある
神とは日々のいやな気分だ
それは箱の中にも水の中にも入っている
みんな 神だ
「大きな時代の流れを理解してはいけない、深くまで沈んではいけない
それは僕が部屋の中で見た幻覚だった
今僕が部屋の外で見ている幻覚は 社会や 世界のかわりに そのかわりに
とてもやさしい人やすごくかわいらしい人が道端に置かれている
いつか僕は耐え切れなくなって
とてもやさしい人の耳元で「世界」とつぶやいてみるだろう
その人はきっと驚いたような目で僕をみて
その人はきっとその言葉を知らない
きっと僕がなにをいってるのかわからない
そんなものはどこにもない
そんなものをみる目はどこにもない
何をやっても笑ってしまう
僕らは嫌な気分とすぐむすびついてしまう
思い出をもっただけだ