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 大井川鉄道(島田市)は、蒸気機関車(SL)が牽引(けんいん)する新たな客車を導入すると発表した。JR北海道が今年3月まで運転していた14系客車4両で、点検や改装後、およそ1年後の来年6月の運行開始を目指すという。

 14系客車は3月まで、青森―札幌間の夜行急行「はまなす」として運転されていたが、北海道新幹線開通に伴い、廃止された。1両の定員が64~72人で、冷房や水洗トイレ、リクライニングシートが備わる。

 大井川鉄道によると、SL列車用の新しい客車の導入は1992年以来。主力のSL列車用の客車の乗り心地を向上させ、現在保有する旧型客車にかかる負担を分散させるのが目的だという。