こんにちは、きよです。
以前、書いたように私はシェアハウスをいくつか運営しています。
ところでシェアハウス/ゲストハウス業界において転機といえることは何だったと思いますか?
それは「テラスハウス」の存在です。
まさに黒船襲来したときの日本のように大きな変化だったのです・・・。
テラスハウスは一つの家で男女が共同生活しながら恋愛リアリティ番組です。
2012年10月に始まりました。
テラスハウスが始まる以前、「シェアハウス」という言葉は一般では認知されていませんでした。
今では誰もが知ってる言葉になっていますが、番組以前の当時は知っている人は知っているという程度のものでした。
テラスハウス以前のシェアハウス業界
まずテラスハウス以前はライバルがいませんでした。
先ほど書いたように「シェアハウス」という名前自体を知らない人も多かった時代でした。
そんな状態で運営している人は少ないのにかかわらず、東京において上京する人、家賃が高いから出来るだけ安いところに住みたい、という需要はかなりあったのです。
つまりは入居希望者だけは多くて、運営側は少ない状態でした。
そういう状態だと預り金だけではなく、礼金として一か月~二か月、鍵代、前家賃三ヵ月を条件にしても満室でした。退去は一か月前に申告してもらいますが、申告があった後に募集したら、すぐに次の人が埋まります。満室が当たり前でした。
少し大げさな言い方をすると、適当なことをしても、どこに出しても、勝手に満室になる、そんな状態でした。
この時代はいかに効率よく人間を一つの空間に入れることができるか、まるで奴隷船のような言い方ですが、そう考えている運営者は多かったでしょう。
なぜなら、それでも満室になるからです。
シェアハウスの準備と募集一か月目だけは大変でしたが、二か月目、三ヵ月目と軌道に乗れば後は楽でした。
テラスハウス以後のシェアハウス業界
テラスハウス以後は少しずつライバルが増えてきました。
番組の影響で雑誌やテレビ番組で「シェアハウス」が取り上げられていくようになりました。
オシャレなシェアハウスを紹介する番組、雑誌、色々ありましたね。
しまいには2013年の一月には「シェアハウスの恋人」なんてタイトルのドラマが出来ました。
テラスハウスから三か月後くらいです。
恐ろしいほどに「シェアハウス」の認知は急激にされるようになりました。
人によってはこれで入居希望者が増えるかもしれない、と思う人がいるかもしれません。
その通りでシェアハウスに住みたいという人も増えたかもしれません。
これまではシェアハウスの言葉は知らない人で「安いところに住みたい」、「上京で不安」、「人とつながりたい」、という人をターゲットに「シェアハウスっていうのがあるのだよ」と認知させる、教えて、「そんなものがあるのか、見てみよう」という流れもあったのです。
それからシェアハウスを目的に探す人も増えたかもしれませんが、ところが儲かると目をつけて運営側も同時に増えたのです。
むしろ運営側が急激に増えました。
大手企業の子会社まで乗り出してきました。
シェアハウス専用に物件を作り出すところもありました。
こうなっていくと個人で運営している人たちは勝ち目がありません。
まさにテラスハウスがきっかけで黒船の襲来です。
最初は問題なかったのが半年、一年と年月がたつにつれて、厳しくなってきたのです・。
集客が難しくなってきました・・。
礼金なんて無理になりました・・・。
鍵代も無理になりました・・・・。
家賃の値段も下げることになりました・・・・・。
これがシェアハウス業界の転機でした。
地方ではどうなったのかわかりませんが、少なくとも東京ではそうでした。
テラスハウス以前からシェアハウスを展開していた東京の事業者は努力しないで稼げる時代は終わりました。
まさに戦国時代の始まりです。
最後に
今日はこれでお話を終えます。
シェアハウス戦国時代において私はどうしたのか、についてはいつかお話ししようと思います。
最後までありがとうございました。