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【主張】米乱射テロ 異常な社会としか言えぬ

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【主張】
米乱射テロ 異常な社会としか言えぬ

 米フロリダ州オーランドのナイトクラブで男が自動小銃を乱射し、100人以上が死傷した。米国史上最悪の銃犯罪であり、射殺された容疑者は過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う発言をしていた。

 米カリフォルニア州ではライフル3丁や大量の弾薬、爆弾の材料を所持していた男が逮捕された。ロサンゼルス市内で開かれた性的少数者を襲撃する計画だったという。

 いかなる主張があれ、テロ行為は許されない。無差別殺人はどんな理由があれ正当化できない。

 オバマ大統領は「われわれは恐怖に屈したり、互いに憎み合ったりしない」と団結を呼びかけた。国際社会共通の敵として、テロ行為の根絶に向けた戦いを強化すべきである。

 それにしても、犯罪者が銃器を容易に手にすることができるこの国の社会は異常といえる。銃規制に向けて米国は具体的な対策を示すべきではないか。

 同じオーランドでは先週末、コンサート会場で女性歌手が銃殺され、容疑者も銃で自殺した。米国では過去にも学校などで銃撃事件が繰り返された。1992年のハロウィーンには、訪問先を間違えただけの日本人留学生が射殺された事件もあった。

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