かぜをひくと咳（せき）が出るのは、ごく普通のことです。

かぜが治ったあとも、後遺症のような形で咳（せき）だけ残ることがありますが、多くの場合は、２～３週間程度で止まるようです。

「放っておけば、知らない間に治っていた」ということは、普通にありますよね。したがって、咳（せき）の続く期間が２～３週間であれば、それほど気にする必要はないかもしれません。

しかし、２～３週間を超えて、しつこく残ることがあります。

保温や保湿、水分補給など十分に対処しても、咳（せき）が止まらないようであれば…

かぜの後遺症ではなく、ほかに原因があると考えられます。

咳喘息は、かぜに併発して起る気管支の病気です。

ホコリやダニなどのハウスダスト、冷気や受動喫煙など、外部からの刺激に過敏に反応し、咳（せき）がでます。女性とアレルギーを持っている人に多いそうです。※アレルギー反応により、気道が炎症を起こします。

喘息（ぜんそく）という名称になっていますが、喘息の「ゼーゼー」という息苦しい咳（せき）ではありません。発作的な咳（せき）になります。本格的な喘息の初期症状と考えてもいいそうです。

長引く咳（せき）の原因として、よくあるのが気管支喘息です。

気管支の炎症により、空気の通り道が狭くなり、空気が通りにくくなる状態になります。したがって、呼吸をすることが苦しくなります。※強い呼吸困難が起こる場合もあります。

空気が狭くなった気管支を通るとき、「ヒュー」という音（喘鳴）がでます。※軽症の場合は、音がしないこともあります。また、咳（せき）に痰（たん）がからみやすいことも特徴になります。

アトピー性の咳（せき）もあります。

アレルギー反応により、気管支が狭くなり咳（せき）が出ます。

アトピー性の咳（せき）では、喘息の発作は起こりませんが、喘息に近い状態です。※喘息の「ヒュー」という音（喘鳴）はでません。

女性に多いといわれています。

カビが原因で咳（せき）が止まらず、肺炎になることがあります。

風呂場などにカビが生えていませんか？カビはどこにでも生息しています。条件さえ整えば、あっという間に数を増やしますので、要注意です。マメに換気や掃除をした方がよさそうですね。

病院で調べたけれど、原因がわからない…というときは、心因性のものです。

専門医が手を尽くして調べたけれど、原因がわからない…ということであれば、心因性の咳（せき）である可能性が高くなります。咳（せき）は不安を意味するそうです。そういえば、緊張したとき、咳をしたりしますよね。

普段より多めのストレスを抱えていませんか？自問してみましょう。

長期間咳（せき）が続くような場合は、病院に行った方がいいでしょう。

かぜが治ってから８週間以上咳（せき）が続くようであれば、それはもはや、かぜの後遺症による咳（せき）ではない可能性が高いそうです。病院で診てもらった方が安心だと思います。

止まらない咳（せき）についてまとめました。

かぜが治ったあとも、後遺症のような形で咳（せき）だけ残ることがありますが、多くの場合は、２～３週間程度で止まります。もし、それ以上咳（せき）が長く続くようであれば、かぜの後遺症以外の別の原因が考えられます。

かぜが治ってから８週間以上咳（せき）が続くようであれば、病院で診てもらった方がいいかもしれませんね。その方が安心だと思います。咳（せき）が続いている方は、お大事にしてください。