macOS Sierra誕生! 知っておくべきすべてをまとめ

2016.06.14 05:35
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macOS」になって、満を持してのSiri搭載!

今日開催のWWDCで、Appleのデスクトップコンピュータ用OS、OS X改めmacOSが発表されました。そう、噂にもあったように名前が変わったんです。今回のバージョンでは後ろに「山脈」を表す「Sierra」が付いてmacOS Sierraとなりました。


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今回のアップデートでは、端末横断の操作をスムースにするContinuityがさらに効果的に使われています。つまり、MacやiPhoneやiPadといったApple端末同士が、より密にコミュニケーションし合うということです。

たとえばMacを立ち上げるとき、iPhoneかApple Watchを身につけていればパスワードなしでアンロックできるようになりました。つまりiPhoneまたはApple Watchを認証デバイスとして使うことで、まどろっこしくパスワードを打つ必要がなくなるんです。キーノートではラップトップの例で動画が流れましたが、もちろんデスクトップでもOK。


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もうひとつContinuity系では「Universal Clipboard」も発表されました。iPhoneやiPadでテキストや動画、画像などをコピーして、それをmacOSデバイスに貼り付けられるようになりました。ユニバーサルコピー&ペーストボタンはmacOSの画面一番上のバーに表示され、ふたつのAppleデバイス間での情報共有(たとえばレストランへの道案内)がより速く、簡単にできます。自分宛てにリンクや位置情報をメールする必要がついになくなるわけです。


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またMac間、またはiPhoneからMacのデスクトップへのアクセスも簡単になります。


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それから「Optimized Storage」という機能は、ストレージ不足の救世主となりそうです。たとえばiCloudと連携し、ローカルにある古いファイルを自動でiCloudに移動し、スペースを空けてくれたりします。またはSafariのキャッシュや古いメール、Mac App Storeから落としたのに使っていないアプリなど、もう必要なさそうなデータも自動で削除してくれます。

そしてApple PayがWebからも使えるようになります。オンラインショッピングしているとき、Apple Pay対応店舗であれば「Apple Payで支払う』ボタンが表示されます。ここでもContinuityが活用され、iPhoneのTouchIDや、Apple Watchでの認証ができます。


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iPadで可能になっているような、動画のピクチャ・イン・ピクチャ表示もできるようになります。これからはMacで、動画をスクリーンの端で再生させながら仕事の文書を作る、みたいなことが可能になります。


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最後に、ついにSiriがmacOSにやってきます。1984年のMacintosh発表のときみたいに、コンピュータが自己紹介するデモが行なわれました。「ハーイ、私です。Macに入れるなんて本当に素敵。デモはいかが?」

Siriを立ち上げるには右上のボタンをクリックするか、「Hey Siri」と言えばOK。Siriボタンを押すと小さなインターフェースが登場し、話しかけるとiPhoneと同じようなアニメーションが流れます。SiriはDockの中にも収まります。


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さらに便利そうなのは、Siriでの検索結果を通知センターにピンしておいて使ったり、検索結果の中の画像をアプリの中に貼り付けたりできることです。iPhoneでは情報を聞き出したり、ちょっとしたコミュニケーションをしたりで使われるSiriですが、Macではコンテンツ制作のアシスタントとしても成長していくのかもしれませんね。

macOS Sierraのデベロッパープレビュー版は今すぐ利用可能、パブリックベータは7月、一般向けには「今年秋」にリリースとのことです。


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Michael Nunez - Gizmodo US[原文
(miho)

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