5/9
優しいの?残酷なの?
「奇天烈おとめ、入るぞ。」
「はいよー」
ガラガラと障子が開いた。
「今夜は宴をする。 奇天烈おとめも来い。」
「何の宴なの?」
「歓迎の宴だ。」
嫌味のない笑顔だ。
(あれ?皮肉っぽくないな。)
「それと、奇天烈おとめだからといってその格好は怪しまれる。」
「これ以上服もってないんです~」
信長は少し考えた素振りを見せると、おとめの腕を引っ張った。
「何なの!?」
「これを被れ。」
黒いマント・・・?
なぜか、城を出て城下町へ。
「好きなものを選べ。」
「はい?」
目の前には色鮮やかな着物がずらりと並んでいる。
(そっか。服を買ってくれるんだ。)
「じゃあ、ピンクのやつ♪」
「おい、奇天烈! 分かるように話せ。」
「桃色で♪」
城に戻ると召使?に着物を着付けしてもらい、Let’s 宴!
「かんぱ~い」
食事は健康的なメニュー。一汁三菜 酒飲みメニューでもある気もする。
(私、未成年ですよ。)
「美味しい!」
「当たり前だ。」
(だんだんみんな酔っ払ってるな・・・)
信長は酔ってなさそうだ。
「信長様~ こいつ、間者なんですよ~」
(何言っちゃてんの!? しかも上司にチクルって)
信長の顔色が変わった。
「おとめ席を外せ・・・」
「うん・・・」
それから、数分後・・・
2人の召使が話している。
「信長様、残酷でしたね。 破門すればいいのに。 首を刎ねるなんて。」
「怖いですねえ。」
(首を刎ねた!? 最初は優しいと思ったのに・・・)
(優しいの? 残酷なの?)
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。