挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
タイムトラブル! 作者:栗原雪

第一章 SENGOKU period

1/9

タイムトラブル!

ある日のこと、今日も普通の一日が始まるはずだった・・・
私は、高校2年生の花園おとめです。
朝は友達の天宮城雅ちゃん(うぶしろ みやび)と、登校してます。

「雅ちゃん、歩きながら本読むのあぶないよ~」
「大丈夫。今、いいところなの! 信長ーーーーーーーーー」
「はあ。歴史のどこがいいんだか・・・」
溜息をつくおとめはバス停のベンチに座った。

(雅ちゃんは、タイムスリップしちゃってるしゲームでもするか)
おとめが携帯を取り出した瞬間、猫が奪っていくではないか!?

「え!? ちょっと~」
追いかけるおとめ、塀に登る猫。
(仕方ない。登るか)

「おとめ!?何やってるの? 早く降りなさいよ!」
「よいしょっと、と、とれた!!」
「落ちないように気をつけな。」
「オッケー」
クラッ・・・
(あれ?)

「おとめ!?」

ドスン・・・

「いたたたた・・・ 雅ちゃんごめん!! 重かったでしょ!?」
返事は返ってこない。
「え・・・ 雅ちゃんはどこ?」
周りを見渡すと、見たこともない風景。
のどかな田舎町といったところだろうか。
(誰かに話しかけてみよう)

(そこに、芝刈りをやってそうなおじいさんが歩いてる)
「あの~すみません。ここってどこですか?」
「ここ? 尾張の国やが。」
「東京ですよね?」
「尾張の国は尾張の国や。そうやろう?」
「今、西暦いくつですか?」
「西暦は知りまへん。天文23年や。」
「天文!?」
「わしは今から、畑仕事するんや。」
行ってしまった。

「今は平成の筈・・・これって、いわゆるタイムスリップ!?」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ