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タイムトラブル!
ある日のこと、今日も普通の一日が始まるはずだった・・・
私は、高校2年生の花園おとめです。
朝は友達の天宮城雅ちゃん(うぶしろ みやび)と、登校してます。
「雅ちゃん、歩きながら本読むのあぶないよ~」
「大丈夫。今、いいところなの! 信長ーーーーーーーーー」
「はあ。歴史のどこがいいんだか・・・」
溜息をつくおとめはバス停のベンチに座った。
(雅ちゃんは、タイムスリップしちゃってるしゲームでもするか)
おとめが携帯を取り出した瞬間、猫が奪っていくではないか!?
「え!? ちょっと~」
追いかけるおとめ、塀に登る猫。
(仕方ない。登るか)
「おとめ!?何やってるの? 早く降りなさいよ!」
「よいしょっと、と、とれた!!」
「落ちないように気をつけな。」
「オッケー」
クラッ・・・
(あれ?)
「おとめ!?」
ドスン・・・
「いたたたた・・・ 雅ちゃんごめん!! 重かったでしょ!?」
返事は返ってこない。
「え・・・ 雅ちゃんはどこ?」
周りを見渡すと、見たこともない風景。
のどかな田舎町といったところだろうか。
(誰かに話しかけてみよう)
(そこに、芝刈りをやってそうなおじいさんが歩いてる)
「あの~すみません。ここってどこですか?」
「ここ? 尾張の国やが。」
「東京ですよね?」
「尾張の国は尾張の国や。そうやろう?」
「今、西暦いくつですか?」
「西暦は知りまへん。天文23年や。」
「天文!?」
「わしは今から、畑仕事するんや。」
行ってしまった。
「今は平成の筈・・・これって、いわゆるタイムスリップ!?」
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