眠っている息子に熱した食用油をかけたり、夫婦げんかの最中に幼い娘に刃物を突き付けたりした「最低な父親」らが相次いで警察に逮捕された。京畿道水原中部警察署は12日、自分に悪口を浴びせ、殴ろうとしたとの理由で、寝ている息子に熱した食用油をかけ、やけどを負わせたとして、日雇い労働者のA容疑者(58)に対する逮捕状を請求した。A容疑者は11日午前9時40分ごろ、自宅で寝ていたプログラマーの息子(28)の顔や体に熱した食用油1.8リットルをかけ、3度のやけどを負わせた疑いが持たれている。息子は現在、集中治療室で治療を受けているが、命に別状はない状態だ、と警察は説明した。
警察によると、A容疑者は2カ月前、夫婦げんかをしていたところ、息子が介入して「犬○○(隠語)野郎、この家から出ていって野垂れ死ね」と悪口を浴びせ、自分を殴ろうとしたことから、逆恨みして犯行を計画していたという。そして11日、妻が外出した隙に、鍋で食用油を加熱し、犯行に及んだ。A容疑者は犯行直後に119番通報し、息子を病院に搬送させた後、午前10時ごろ警察に自首した。警察の調べに対しA容疑者は「息子が父親を見くびっているため、懲らしめようと思った」と供述した。
一方、同道一山警察署は12日、夫婦げんかの末に刃物を持ち出して妻を殺害し、幼い娘にけがを負わせた疑いで、L容疑者(53)を逮捕した。L容疑者はこの日午前6時35分ごろ、同道高陽市一山西区の自宅で、夫婦げんかの末に妻を刃物で数回刺して死亡させた疑いが持たれている。またL容疑者は、自宅にいた6歳の娘にも刃物を突き付け、けがを負わせたが、命に別状はない状態だという。