日本人のあいまい表現「特にありません」にイラッとします。
「イラッとくる日本人の曖昧表現」
■あいまい表現「特に」の気持ち
質問者さんの例えに対してはこんな回答が。
「自分ではアレルギーが無いと思っていても環境によってはいつなるかわからない。ので、現状無ければ特にありません。の表現になる」(katokundesさん)
「例えば自分では気づいていない、これからなるかもしれない、ないと思うけどあるのかな?など、患者の立場では医者という専門家に『ありません』と断言するのは、尻込みしちゃうのでは」(noname#196392さん)
断言できない気持ちや、ちょっとした不安も含めたこれらの気持ちを相手に汲んでほしい「特に」の表現。とても日本人らしいとは思いますが、ビジネスの場面では特に不利になると話すのがjoshua01さん。
「『日本人・日本語は無駄にあいまいだ』ということは私も気になっていました。特に外国機関との協議の経験からはこの点は不利になると感じましたし、また、某機関で就職面接官をしていた際には、『適切な表現で明確に応答できる』ことは重要なポイントになっていました」
結論から先に入る論理を持つ欧米との対比はしばしば話題になりますが、仕事上でのやりとりでのあいまい表現は、確かに困る場面もでてきます。
■あいまい表現は相手への優しさ?
一方「イラッとくるというか面倒に感じる事があります」としながらも、「あいまい表現が便利だと思う事もあります」と話すkivliniさん。
対人関係で、何かを否定する場面でも「毅然とした態度で、言葉だけ間接的に否定の言葉を2重3重に伝え」たり、身近な人間関係でも『要らない』を『(今は)大丈夫(だから要らない)』『断る』を『ごめんちょっと(今はできない)』などと言い換える」あいまい表現の工夫が円滑なコミュニケーションを生むといいます。相手に配慮した言葉選びゆえのあいまいさといえますが、そんな表現の是非についてはこんなコメントが。
「直截に表現することが無礼で下品であるという価値観、ひいては何かを明確にすることによるトラブルを避けようとする知恵の現れ、あるいは相手に対する思いやりの表現でもあるのでしょう。(中略)…それを悪い意味で捉えると、あいまい、下心を隠す、二枚舌、裏表がある、ごまかすなどと言われるのも仕方がないかもしれません」(guess_managerさん)
自分の意思を伝える前に空気を読み「場」を大切にする考えをどう受け止めるかといえますが、はっきりと意見を主張する「個人」を大切にする考えと、両方必要な気もします。皆さんは日本人のあいまい表現をどう思われますか?
天城毅彦(Amashiro Takehiko)