東京都の舛添要一知事の政治資金流用疑惑など一連の問題を巡り、都議会総務委員会は13日、一問一答方式での集中審議を行った。与党の公明党を含め、自民党を除く各会派が辞職を求めた。舛添氏は「知事の座にしがみつくのではない」と述べながらも、今夏のリオデジャネイロ五輪終了までは知事を続けたいとの意向を示した。
舛添氏は一部会派が不信任決議案を出す動きがあることに言及。可決されれば失職か議会の解散に伴う選挙が8~9月のリオ五輪・パラリンピックに重なるとして、「次期開催都市として極めてマイナス。どうか少し猶予を頂きたい」と議会側に求めた。
そのうえで「(リオ後に)知事としてふさわしくないと議会が判断したとき、不信任案を出してもらえればいいと思う」とも述べ、9月議会で進退を仰ぐ考えを明らかにした。給与を全額辞退する考えも示した。
自民党幹部は13日、いずれ辞職は避けられないとの見方を示した。ただ時期などは不透明だ。自民党都連は14日午前、会合を開いて今後の対応などを協議する。