福島・川内村の避難指示 すべて解除 復興に課題残る

福島・川内村の避難指示 すべて解除 復興に課題残る
東京電力福島第一原発の事故で福島県川内村に出されていた避難指示が、14日午前0時ですべて解除されました。12日の葛尾村に続き、福島県では避難指示の解除が進んでいますが、住民の間に放射線への不安もあり、住民の帰還や復興には課題が残されています。
14日、避難指示が解除されたのは、原発から半径20キロ圏内にある川内村東部の荻・貝ノ坂地区の19世帯・51人です。
人口およそ2700人の川内村では、原発事故で避難指示が出た東部の地域の住民を中心に村の外への避難を余儀なくされましたが、政府は平成26年10月に一部の地域で避難指示を解除し、残されていた荻・貝ノ坂地区も、14日午前0時に解除しました。
しかし、荻・貝ノ坂地区は周囲を除染が行われていない森林に囲まれ、通院や買い物など生活の利便性も十分でないことから、帰還する住民は僅かにとどまるとみられています。
川内村の避難指示は14日ですべて解除されたほか、12日には葛尾村でも一部を除いて解除されるなど、福島県では避難指示の解除が進んでいますが、解除された市町村の地域では住民の間に放射線への不安もあり、住民の帰還や復興には課題が残されています。