盛り上がる“動画コンテンツ” キーパーソンたちは未来をどう見ている?
スマホで動画を視聴するのが当たり前になった現代。オンライン動画市場も盛り上がりを見せていますが、今後、動画の未来はどうなっていくのでしょうか。動画ビジネスに携わるキーパーソンたちの未来予測をまとめました。
- スピーカー
- C CHANNEL 代表取締役社長 森川亮 氏
C CHANNEL 取締役COO 三枝孝臣 氏
狩猟社 取締役プロデューサー イセオサム 氏
スマートニュース株式会社 代表取締役会長 共同CEO 鈴木健 氏
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縦長動画の時代は必ず来る
C CHANNEL代表取締役社長の森川亮氏が動画の未来について語るなかで、縦長動画の可能性に言及しています。
受像機側と作る側(で変革)が同時に起こると、おそらく革命が起こるというふうに考えています。
振り返るとですね、スマートフォンが出てから、エンターテインメント業界というのが大きく変わってきますよね。まず、一番変わったのがゲームです。
(中略)
最後、多分、映像の領域なんですよね。映像がどういう状況かというと、もちろん今スマートフォンで映像は見られるんですが、これが横長でみんな見てるんです。
おそらく、ゲームも横から縦に変わったように、動画も確実に横から縦に変わるだろうと。
これからは多分、映画もテレビも見ない若い人が圧倒的に増えてくる。その人たちは、当然縦長で撮って、縦長で動画を見る時代が来る。まちがいなく来るだろう。そういう事を想定して、僕たちはこのメディアを立ち上げました。
引用元 森川亮氏が語る動画メディアの未来 C CHANNELの強みとは?
動画は「人」から「クリエイティブ」に移る
まだまだ発展途上の動画メディア。今後必要となってくるのは、タレント(人)なのか、クリエイティブなのか。C CHANNEL取締役の三枝孝臣氏と狩猟社取締役プロデューサーのイセオサム氏がこう語っています。
イセオサム氏 これ僕、自分でも出てみて思ったんですけど、やっぱりタレント性ある人は強いなというのは思いますね。
僕が単純に思ったのは、なぜタレントがこれだけいるのか、そして活躍しているのかというと、やっぱり見たいというのがあるじゃないですか。そのなかに自分が好きな人がいるかということと多分一緒だと思うんですけど。見たい人っているじゃないですか。そういうことだなと思って。
三枝孝臣氏 きっと人であった時代が。おそらく10年後ぐらいに、2010年代の動画マーケットを振り返ったときに、2017年ぐらいまでは人だったね、となるんじゃないかなと思っていて。
それはなぜかというと、YouTuberの人たちってきっと作るの大変なんだろうなと。それってやっぱりクオリティーをどこまで上げていくか。クリエイティブって正直チーム戦なんで。
例えば、イセ君が疲れたら、「俺がちょっと頑張るか」というところがあるんですけど。人の場合はそいつだけが頑張って作り続けないといけないので、どこまで作り続けなきゃいけないのかってなると、僕はこれからは人から若干クリエイティブサイドに移ってくるんじゃないかなと思います。
引用元 タレント頼りのYouTuberブームは2017年に終焉? キーパーソンが読むこれからの動画マーケット
それぞれのドメインで大きなプレイヤーが出てくる
戦国時代に突入しつつある動画ビジネスですが、勝ち抜くための戦略はどういったものになるのでしょうか。スマートニュースの代表取締役会長鈴木健氏が語りました。
1ヵ月くらい前に総務省から出た(情報通信)白書を見たんですが、すごいおもしろくて。「日本人が1週間何をしているのか?」という時間のグラフがあるんです。それを見ると、基本的に寝ているか、職場にいるか、家にいるかしかないんですよね。
それを見ると、スマートニュースがヒットする通勤時間というのは、すごく細いラインなんです。それで「家の中で何をやってるの?」というと、みんなテレビを見てるんですよ。
スマホで動画というインパクトは、すごい大きくて「動画のビジネスはどこが勝つか」という話ではなく、ストリーミング、アーカイブ、UGC、映画の視聴、それぞれのドメインで大きなプレイヤーが出てくると思うんですね。
「どれか」というよりは「全張り」する戦略が正しいんじゃないかと思います。
引用元 動画ビジネスで勝つのはどこか–スマートニュースの広告戦略
テレビがそうであったように、とくにスマホ動画のマーケットはこれから爆発的に伸びていくと考える人が多いようです。動画ビジネスにあたって必要な知識やスキルは今のうちに身につけておくのがよさそうですね。