
白文鳥は弥富が日本唯一の特産地です
又八部落を中心に近郷の人々の間にも文鳥飼育が農家の副業として盛んになりましたが、明治初年になって遺伝の突然の変異により(白文鳥)が誕生し、これを苦心飼育の未改良を重ね、現在のように日本唯一の白文鳥の特産地にまで発展し、趣味と実益を兼ねた文鳥飼育が盛んになっております。
 |
|
白文鳥発祥地 記念碑
又八神明社境内 |
 |
文鳥の電話ボックス 国道1号線沿い |
|
江戸時代の初め頃、この地区は一面葦原で、犬山藩成瀬家が鷹狩りをした鷹場てあった。その後、その家来の大島又八郎らが、寛永17年(1640年)にこの地を開発したことから、その名をとって又八新田と名付けられた。 町の特産である白文鳥の発祥地としても知られる。その歴史は古く、江戸時代の終わり頃、この地に稼いできた女性が桜文鳥を携えてきたことに始まる。その後、明治になって突然変異で真っ白な文鳥が生まれ、白文鳥の特産地として今日まで発展した。又八神明社境内には、(白文鳥発祥地)の記念碑が建てられている。

文鳥村の玄関口の近鉄名古屋線の佐古木駅(真中の図柄は、文鳥、金魚)
 |
中央の小屋が文鳥の繁殖用の建物です。 大島義春宅 |
|
 |
禽舎内の繁殖箱です、ここは約700箱の規模で繁殖しています。
|
|
 |
巣立ちした種鳥。 |
|
 |
繁殖を終えて休息中。 |
|
文鳥の餌は粟ですが、外稗やキビを配合したものでも結構です。その他には、青菜やカキガラを与えます。冬の寒い時でも水浴びするので、毎朝水鉢には清水を入れ、室外へ長時間さらすことはさけて下さい。鳥が衰弱したときとか、抱卵期のときに玉子巻(米1.5キロに鶏卵5個)の割合を与えましょう。羽虫のわかないよう糞の掃除を時々する事、蛇やネズミの外敵が入らぬように注意して下さい。文鳥は可愛いい姿をかん賞する小鳥ですが、♂はきれいな声でさえずりますので、♀と見分けられます。

文鳥は毎年秋の彼岸と春の彼岸にかけて巣引きをしますので、8月末雄雌一組を選び飼育箱の中に入れてやりますと、9月頃に7個位の卵を生みます。この中には無精卵も混りますので孵化する時は、平均4個位になるのが普通です。産卵期の注意としては、鶏卵を割った中に白米をつけ、これを干して餌としたものを雛がかえるまで与えて、精力をつけさせるのが秘決とされております。抱卵約20日間で孵化しますが、生後20日位で親鳥から離し、餌はムキ粟を玉子と練り合せて、小さな竹べらかスプーンで1日4〜6回サシエを与えます。雛はよく慣れて、愛情を込めて育てますと、名前を呼べば飛んできたり、飼主の肩や手にとまり、口移しに餌を食べ(手乗り文鳥)として育ちます。
問い合わせ先 愛知県海部郡弥富町 弥富町役場(経済課) 電話 0567−65−1111番

|
|