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 米国では銃による事件が後を絶たない。銃で亡くなる人は年間3万3千人に達している。多くは自殺者が占めるが、学校や公共施設を狙った銃撃事件も相次ぐ。だが銃規制の動きは鈍い。

 米国で民間人が所有する銃は約3億丁といわれ、先進国の中で突出して多い。今回の事件の容疑者は警備員の仕事を通じて、銃を合法的に入手できる資格を持っていたという。

 2012年には、コネティカット州の小学校で男が半自動ライフル銃を乱射し、児童ら26人を殺害する事件が発生した。

 この際にはオバマ政権の後押しもあり、銃購入者の犯歴照会を強化する法案が提出されたが、議会で野党共和党の協力が得られず頓挫した。さらに15年にはカリフォルニア州で14人が殺害される銃乱射事件が発生。オバマ大統領は大統領令で新たな規制強化に乗り出す方針を示している。