トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

日本ハム・大谷、日本最速163キロ連発 7イニング無失点で今季5勝目

2016年6月13日 紙面から

◇日本ハム6−0阪神

日本ハム−阪神 1回表、いきなり163キロを連発する大谷=札幌ドームで(桜田史宏撮影)

写真

 日本ハムの大谷が4連勝で5勝目を挙げた。速球を軸に7イニングを3安打無失点。打線は1回に陽岱鋼の先頭打者本塁打で先制。3回に西川が2ラン、4回にレアードが2年連続20号となる2ランで援護した。阪神は3カード連続負け越し。

      ◇

 日本ハム・大谷の超快速球連発に、両軍のファンでぎっしりと埋まったスタンドが、1球ごとにどよめいた。「(前日に)負けていたのでどうしても取りたかった。リズムをつくりたかったので、初回から全力でいきました」

 先頭・鳥谷の初球に早くも160キロを計測。追い込んでからフォークで空振り三振に仕留めると、続く西岡への3球目だ。伸び上がった真ん中直球は、1週間前に自らが出した日本最速タイの163キロ(見逃しストライク)を再現。余韻冷めやらぬ中、4球目も163キロでファウルを奪った。最後は143キロのフォークで空振り三振。ゴメスには初球の163キロで空を切らせると、最後は高め162キロで空振り三振。開始早々、3者連続三振でスタンドの度肝を抜いた。

 3回には梅野の3球目のファウル、5回にも高山の4球目のファウルが163キロに達した。計5球の最速タイ。160キロ以上は実に31球もあり「自分の中で自信のある、楽にしてくれるボールが今日はよかった」。女房役の大野も「球質がよかった。ミットに入った瞬間の力強さがね」と異次元のスピードに感嘆した。

 開幕直後は不振を極めた「投手・大谷」だが、5月22日・楽天戦から4連勝と上昇カーブを描く。昨オフの肉体改造でパワーアップした体のメンテナンスは日々欠かさない。5月上旬に肩、肘のケアのため、超音波治療器「フィジオアクティブ」を約40万円で購入。「セルフケアはしっかりやっていかないといけない」。充電式の持ち運び可能な医療機器を使用し始めてから、状態は右肩上がりだ。

 昨年6月の交流戦で敗れた阪神に、7イニング3安打8奪三振無失点の快投でやり返した。「余力のある中で、いいストレートをたくさん投げられた。勝ちにつなげられるようにパフォーマンスを上げていきたい」。打者では無安打に終わったが、充実の107球に笑顔がこぼれる。自信に満ちた二刀流。次戦はこのままいけば交流戦最終戦の19日・中日戦(ナゴヤドーム)。163キロ超えも期待される。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ