排便禁止「なるべく」に 運用変更
集団食中毒の発生を受けて福井県若狭町が、町給食センター調理員に勤務時間中の排便を禁止するよう「衛生管理マニュアル」を改定した問題で、町はマニュアルを再改定する方針を決めた。排便回避を努力目標とし、我慢できなかった場合は消毒強化と報告を求める運用にするという。
再改定では「原則排便禁止」としていた表現を「排便しなくてすむように心がける」に改める方針だ。そのうえで「やむを得ず排便をした時は、トイレの消毒などを強化し、責任者に報告する」などと運用を指導するという。
この問題を毎日新聞が10日に報道した後インターネットなどで批判の声が上がり、町職員や保護者からも「違和感がある」などの声が多数上がった。町の担当者は「反響の大きさから表現が厳しすぎたと考えた」と説明した。福井県と協議し見直しを決めたという。【高橋一隆】