このブログ初の英語トピックのエントリです。実は英語は関係ない説。
昔は一般的だったのに、今では見なくなった表現というのは言語関係なく存在します。今回は自分が子どものころからカジュアルに使っていたのに、最近は使わなくなった英語の呼びかけ表現を紹介します。
性別は無意味
自分はグループに呼びかけるときに、"hey guys" や "hey fellas" などの言葉を使わないようにしています。性別という概念をコミュニケーションに持ち込みたくないからです。言葉狩り、と思うかもしれませんが、気にする女性は必ず一定数いて、そもそも性別という概念を不愉快に感じる人もいます。無用な情報が人に不愉快を与え得るのであれば、最初から含まなければ良い、というのが自分の考えです。多様性が認めらるべき現代への敬意でもあります。
必ずってわけではない
これは少なくとも職場での話で、プライベートなシーンでは例外がいくつもあると思います。まったく気にしないと人たちもいます。とはいえ、職場で日常的にこういう思いやりを意識していれば、プライベートでの発言にも自然と反映されると思います。
npm 社の "Guys Jar"
Node.js のパッケージマネージャーを開発・メンテしている npm 社では、会社としてこの課題に取り組んでいることをブログで発表しています。超要約すると、"Guys jar" といって、"guys" という言葉が男女差別につながると信じているのに、たまたま "guys" という言葉を mixed-gender な場面で使ってしまったら、自分から $1 支払うという仕組みです。ジャーの中身が $50 に達するたびに、そのお金はチャリティーに寄付されます。
代わりに何を使うか
要は、性別や外見的特徴に触れなければ良いわけです。なので、シンプルに "hey, <用件>" だったり、"hey team" と自分は言っています。"hey engineers" のように、職種名でグループに呼びかけるのも良いですね。この応用で "hey friends" など、"hey <適切な名詞>" というパターンを使うと良いと思います。
思いやり
冒頭でも書いたように、このエントリの話って、実は英語は関係なくて、思いやりをもって人と接しようというシンプルな話でした。あるいは、余計なことを言わない。別に "hey guys" と言うのをやめるべきと言っているわけでもありません。
全ての人間を不愉快にしないというのは、さすがに無理ですが、こういう思いやりを重ねることで、その可能性を限りなく少さくしていきたいと、最近考えるようになりました。