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日記|DIARY

2010年3月02日  浪漫寄稿 「後編」


まずは、先月の記者会見の話。


現在、市が推し進める「菓子博の開催へ向けて市民球場を解体する」に関して、市長は、こう語られました。


「大多数の市民の理解は得られたと思っています」と。


そこで改めて振り返るに。


市長は、突如浮上した「菓子博の開催」を口にされる前は、当初より…


「跡地利用に関しては、跡地利用・選考委員会の声を尊重する」と幾度となく公でも口にされていました。


しかし、同委員会の議事録にある、幾つかの声を拾ってみても。


委員:「折鶴祈念堂は、記念碑が真ん中にあって、ある意味、公園としては使い辛いのではないか。折鶴祈念堂については、市民の好き嫌いもある」。


委員:「外から広島を見た場合、平和と言う事で最初は折鶴祈念堂が良いと思っていた。しかし、そういう機能は今の平和記念公園でほぼ充足している」。


「あえて、ここにまた平和記念公園を造る必要があるのかと言う考えを持つ様になった」。


委員長:「折鶴祈念堂は、公園として一体となった空間という意味では良い。しかし、平和祈念公園が2つも要らないと言うのが、正直、地元の意識ではないか」。


そして、市民球場の跡地利用の「最終計画を推し進める条件」として、委員会は市側へ、こう提示しました。


「周辺商業地と一体となって賑わいを創出できるよう、NTT基町クレドやそごう、シャレオ、本通商店街などと連携して」。


「具体的な集客プログラムを作成し、取り組むこと」と。


その“条件”に名前の上った方々が、一致団結して「広島市民球場跡地利用検討協議会」を発足させ。


第一線で、現行の「最終計画案」に反対されています。


話は、2009年2月に遡りますが、同検討協議会は、市議会へ「決議文」を提出。


まず、発起人の名簿は下記の通り。


* 広島市中央部商店街振興組合連合会 代表理事
* 大手町一丁目町内会 会長
* 幟町地区連合町内会 会長
* 紙屋町二丁目町内会 会長
* 袋町地区社会福祉協議会 会長
* 本川地区社会福祉協議会 会長
* 広瀬地区社会福祉協議会 会長
* 株式会社そごう 広島店 店長
* 株式会社リーガロイヤルホテル広島 常務取締役総支配人
* 株式会社デオデオ本店 店長
* 広島市中央部商店街振興組合連合会 副理事長
* 広島市中央部商店街振興組合連合会 専務理事
* 広島本商店街振興組合 理事長
* 広島市中央部商店街振興組合連合会 青年部会 会長
* 広島市中央部商店街振興組合連合会 事務局長


また、決議文には大きく「3つ」の要望が盛り込まれており、それは。


@広島市が策定し、公表した「市民球場跡地利用計画」の修正を求める。


A市民球場近隣の住民、商業関係者および経済界などと共に利用計画を協議できる場を設置する事を求める。


B広島市は利用計画の具現化において、広島市民や経済界の意向を十分に取り入れ、それが反映された具体案である事を確認しながら計画を進める事を求める。


そして、発起人一同は決議文の最後で、こう締めくくられます。


「我々、地元に住み、または地元で生計を立てている者は、計画が大幅にずれ込む事も覚悟の上で」。



「もっと時間を掛けて、もう一度、跡地利用計画案を市民と共に協議、策定する事を提案するものである」。 


他にも参考までに、ある地元民放テレビ局が、一般市民「1500人」を対象に行なったアンケート結果では。


Q.跡地の利用方法について、広島市の計画が活性化につながると思いますか? 思う=35.6% 思わない=64.6%


Q.広島市は「150万人の集客」を約束していますが、現在の計画で可能だと思いますか? 思う=13.9% 思わない=86.1%


Q.広島市は市民球場の解体を始めたいとしていますが、このままこの計画を進めるのがいいと思いますか? 思う=16.5% 思わない=83.5%


そして、私共は実際に全菓連(全国菓子工業組合連合会)にも取材をしていますけど。


同連合会は、「市民球場の解体」を決して望んではいない事実。


ある程度の「イメージ・パース」(いわゆる完成図)を作成しては「市民の理解を求めて行きたい」と掲げながら。


その作成予算を頂戴しながら、作成すら見送って来たのです。


いつ?誰が「市民球場解体」へ理解を示し、また「大多数」にまでなったのか?


また、「おかしい」実態を、純粋に「おかしいのでは?」と声を上げる事に、市民として「ちゅうちょ」は必要なのでしょうか?


地域や、人々の未来まで左右する「案件」なのです。


何ら自らを正当化するでなく、決して、私共が私利私欲に走っているのではない。


誰にケンカを売るでなく、何を貶める(おとしめる)でなく。


普通に、正しい事が、正しく真っ当に行なわれる事を望んでいるのみ。


いずれにせよ「民意の反映」へ向け、明るい兆しは覗き始めております。

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