福島県を東北応援フェアから除外 「福島差別」との反響にグリーンコープは...
九州など14の生協で構成される「グリーンコープ連合」(福岡市博多区)がお中元カタログで実施している「東日本大震災復興応援」フェアが「東北5県で製造された」商品を扱っていることについて、ネット上などでは「福島差別では?」との疑問の声が上がっている。ハフポスト日本版の取材に対して、担当者は「わざとではない」と弁明している。
問題になっているカタログは、グリーンコープが6月に注文を受け付けるお中元向け通販カタログの「夏のおくりもの2016夏号」。表紙や特集ページで、復興応援と銘打ち、「東北5県で製造されている商品を応援を利用することで被災地の復興を応援しましょう」として青森、岩手、福島、秋田、山形の商品を取り扱っている。一般的には東北地方と言えば東北6県を指す。しかし、東日本大震災と原発事故で甚大な被害を受けた福島県が除外されていることに対して、疑問の声が上がっていた。
https://t.co/Jb8en96xxx
やらかした件のトップページ。「東日本を応援しよう! 私たちにできる復興支援」の中身が東北5県、と。被災地支援から福島を外すって。すごいあからさまに差別してきてますね(怒— ぴかぽプラン (@picapoplan) 2016年6月11日
福島県産の食品は、放射性物質検査を行った上で、他県よりも厳しい基準値をクリアしたものを出荷し、県や市のHPで品目ごとの数値を公開している。
「風評」という言葉は、責任の所在を曖昧にする。
福島の食品、土地、人に対する謂れ無い忌避は「差別」であり「偏見」だと思う。— 柳美里 (@yu_miri_0622) 2016年6月12日
なぜ、福島県の商品を取り扱っていないのか?ハフポスト日本版の取材にグリーンコープ企画部の担当者は以下のように回答した。
——福島をキャンペーンで取り扱っていない理由は?
福島をわざと省いているわけではなく、元々グリーンコープで取り扱っている商品の中から企画をしたら、東北は福島以外の5県のものしか今の所なく、載せられなかったんです。
——キャンペーン以前から福島の商品が取り扱いがなかったということですね。なぜでしょうか?
生協の基準に則って、扱える商品と扱えない商品があります。いろいろな基準があり、その中でたまたま扱いがなかった。あれば載せていたと思います。
——グリーンコープで取り扱う商品の基準とは?
なるべく添加物や化学調味料を使わないものであるとか、産地直送品であるとかですね。福島を避けているわけではないです。それと、震災後は放射能(放射性物質)の自主的な残留検査もしています。1kgあたり10ベクレル以下が取り扱いの基準です。
——原発事故後に、福島県産品の扱いをやめたということでは?
そういうわけではないです。これまで取り扱った商品はあったと思います。問題にはならなかった。
——カタログを作る段階で不自然だとは考えなかったのでしょうか?
そういう話は出なかったですね。
——福島以外に、この県の商品は取り扱いがないという場所もあるのでしょうか?
やはりうちは九州が多いですかね。県によっては四国のように手薄な仕入先と言うのもあります。福島だけではなく。
——福島差別では?との疑念を持たれています。
確かに、こういう反響をいただいて、福島や東北に住んでいる方々に言葉が足らなかった、という気がしています。
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福島県産品をめぐっては、福島県庁やJAなどによって、出荷前の放射性物質の検査が継続して行われている。また、福島県内の家庭でコープふくしまが行った陰膳方式での2015年度の調査では、調査した100家庭中、1kgあたり1ベクレル以上のセシウムが食卓から検出された家庭はなかった。
その一方で、風評被害による価格下落は、特産品のモモなど、特に贈答品として使われる商品について今も続いており問題になっている。