嘉風、地元・大分の復興支援で相撲教室とちゃんこ鍋

2016年6月12日23時38分  スポーツ報知
  • 尾車部屋特製ちゃんこを作る嘉風(左端)(佐伯市嘉風後援会提供)

 大相撲の幕内・嘉風(34)=尾車=が12日、熊本地震で被害を受けた大分の復興支援イベント「嘉風とチャレンジゆふいん」を大分・由布市内で行った。

 所属する尾車部屋の若手力士とともに参加した嘉風は、JR由布院駅近くの特設会場で、こども相撲教室と相撲大会を開催。その後は特製ちゃんこが集まった約500人に振る舞われた。

 今回のイベントは震災直後に嘉風が「(地元は)大丈夫ですか」と佐伯市嘉風後援会へかけた一本の電話がきっかけ。佐伯市は被害が少なかったが、震度6弱の揺れに襲われた由布市は大きな被害を受けた。観光客が減るなど、その後の生活にも影響が出ていることを知った関取は「できることがあれば何でも言って下さい」と協力を申し出ていた。由布市や由布院観光協会、由布町体育協会などが賛同して実現した。

 嘉風の師匠の尾車親方(元大関・琴風)も、「大事なこと。しっかりやりなさい」と部屋の力士の参加を許可するなど全面協力。部屋のちゃんこ番が出張して力士たちが普段食べているちゃんこ鍋を作り、イベントの成功をサポートした。

 嘉風は「郷土の大分で復興支援イベントをさせていただき、自分自身も元気をもらいました。来る名古屋場所で力を出し切って由布院の皆さんをさらに勇気づけられるように頑張ります」と3場所ぶりの勝ち越しを果たして大分を勇気づけることを誓っていた。

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