容疑者、女性を尾行 殺人容疑などで送検
沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかった事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の両容疑で再逮捕された元米海兵隊員で米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が、女性を襲う前に歩いて尾行していたことが捜査関係者への取材で分かった。県警はシンザト容疑者が人けのない場所に女性が移動したのを見計らって襲ったとみて追及している。県警は10日、シンザト容疑者を両容疑で那覇地検に送検した。
捜査関係者によると、同市塩屋周辺の複数の防犯カメラなどの映像から、シンザト容疑者が100メートル以上女性を尾行していたことが判明した。シンザト容疑者は5月19日に死体遺棄容疑で逮捕された当初に「棒やナイフは事前に準備した」と供述しており、県警はシンザト容疑者が性的暴行目的で相手を探し、たまたま見かけた女性を襲った計画的な事件だったとみている。
また、シンザト容疑者のスマートフォンに、女性のスマートフォンに表示された会員制交流サイトの画面を撮影した画像が残っていることも分かった。撮影時のスマートフォンの位置情報などから襲撃場所を同市塩屋と特定した。周辺の水路からは棒や女性の鍵が見つかったが、ナイフや女性のスマートフォンは見つかっていない。【尾垣和幸、平川昌範】