4番目に、技術と組織革新による生産性の画期的上昇がない限り、韓国の潜在成長率は持続的に下落するだろう。出生率低下と急速な高齢化の進行で2017年には生産可能人口減少が、2020年からは人口の崖が予測されるなど、労働者の増加は期待しにくい。また、資本要素の増加まで制限を受けるだろう。数百兆ウォンの社内留保金を積んでも適当な投資先がない正常企業と、最初から投資余力がない限界企業のためだ。5番目に、世界経済が2008年の金融危機から依然として抜け出せていない状況で輸出増大による経済回復も容易ではない。最後に政府主導の構造調整は貿易紛争を引き起こすなど多くの制約に直面しかねない。韓国経済の開放化・世界化で企業の利害関係者は内外に広く複雑に絡まっているためだ。
こうした内外の経済環境の示唆点は何だろうか? まずセーフティネットを拡充しなければならない。経営者が構造調整をためらい労組が抵抗する最も大きな理由は、双竜自動車と韓進重工業の事例で見るように人材調整が誘発する途轍もない波紋と苦痛のためだ。したがって労働者が失業の恐怖から抜け出せるよう失業給与期間の大幅延長と失業扶助導入、教育訓練と創業支援などセーフティネットを大幅に拡充しなければならない。ここには多くの財源が必要だ。だがセーフティネット拡充を基に構造調整を速やかに進めれば長期的にはもっと生産的な結果が得られるかもしれない。2番目に、企業構造調整を産業再編次元の戦略と結合しなければならない。構造調整過程で流出した大企業の資本と熟練した労働力を中小企業に誘引し、中小企業発展の土台にしようということだ。3番目に、企業の淘汰が市場原理に基づくよう事前の政府介入を最小化しなければならない。政府が関連産業と企業の現況を市場よりもわかっていないためだ。市場の自浄機能が作動しない状態で政府支援に依存した限界企業の持続は正常企業の利潤縮小と投資と雇用の萎縮をもたらす。また、問題が悪化した後に手遅れになってからの処方は経済社会を揺るがすほかはない。
一言さらに加えるなら、政府は「最後の貸し手」でなければならない韓国銀行の腕をひねって「最初の貸し手」であることを強要する姿だ。あってはならないことだ。韓国政府は1日も早く旧態から抜け出し公開的に疎通し協治しなければならない。それが4・13総選挙の結果の要求だ。
鄭雲燦(チョン・ウンチャン)同伴成長研究所理事長
【コラム】「政府主導」の構造調整に対する断想=韓国(1)
こうした内外の経済環境の示唆点は何だろうか? まずセーフティネットを拡充しなければならない。経営者が構造調整をためらい労組が抵抗する最も大きな理由は、双竜自動車と韓進重工業の事例で見るように人材調整が誘発する途轍もない波紋と苦痛のためだ。したがって労働者が失業の恐怖から抜け出せるよう失業給与期間の大幅延長と失業扶助導入、教育訓練と創業支援などセーフティネットを大幅に拡充しなければならない。ここには多くの財源が必要だ。だがセーフティネット拡充を基に構造調整を速やかに進めれば長期的にはもっと生産的な結果が得られるかもしれない。2番目に、企業構造調整を産業再編次元の戦略と結合しなければならない。構造調整過程で流出した大企業の資本と熟練した労働力を中小企業に誘引し、中小企業発展の土台にしようということだ。3番目に、企業の淘汰が市場原理に基づくよう事前の政府介入を最小化しなければならない。政府が関連産業と企業の現況を市場よりもわかっていないためだ。市場の自浄機能が作動しない状態で政府支援に依存した限界企業の持続は正常企業の利潤縮小と投資と雇用の萎縮をもたらす。また、問題が悪化した後に手遅れになってからの処方は経済社会を揺るがすほかはない。
一言さらに加えるなら、政府は「最後の貸し手」でなければならない韓国銀行の腕をひねって「最初の貸し手」であることを強要する姿だ。あってはならないことだ。韓国政府は1日も早く旧態から抜け出し公開的に疎通し協治しなければならない。それが4・13総選挙の結果の要求だ。
鄭雲燦(チョン・ウンチャン)同伴成長研究所理事長
【コラム】「政府主導」の構造調整に対する断想=韓国(1)