劇団四季ノートルダムの鐘 フロローの知られざる過去と、弟とカジモドとの関係について

      2016/06/13

ノートルダムの鐘フロローの過去とカジモドとの関係

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劇団四季ノートルダムの鐘

©Disney 劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』 2016年12月11日開幕 東京・四季劇場[秋]

via: www.shiki.jp

 

前回記事:劇団四季ノートルダムの鐘 幕間休憩時間のトイレは早めにすませてすぐ客席に戻った方がいい理由

 

みなさんこんにちは!禁断 @J_kindan です。

 

劇団四季の新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』(東京・四季劇場[秋]、2016年12月11日開幕)について、作品の魅力や、作品のテーマや、作品の解説などを書いていくシリーズ記事です。

 

今回は、登場人物のひとり、フロローについて書いていきます。

 

 

フロローについて書いた前回記事:

劇団四季ノートルダムの鐘 何度も繰り返される「キリエ」の回数とフロローとの関係とは

 

 

この記事のネタバレ具合:まぁまぁのネタバレアリ

 

一切何の知識も入れず舞台を楽しみたい人には、この記事はオススメできません

 

 

 

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劇団四季ノートルダムの鐘、フロローの知られざる過去とは?!弟とカジモドとの関係とは?!

 

劇団四季の新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』の主人公はカジモドであることは間違いありませんが、実は物語の殆どは悪役のフロローを中心に進められるために、『ノートルダムの鐘』の真の主役とも言われているのが、このクロード・フロローです。

 

 

映画版では判事、ミュージカル版では司祭に

ミュージカル『ノートルダムの鐘』のベースとなるのは、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」です。

映画版ではフロローは判事として登場していました。

 

今回のミュージカル版では、フロローは聖職者(司祭)として登場します。これは原作(ヴィクトル・ユーゴー「ノートルダム・ド・パリ」)が その設定となっており、今回のミュージカル版では、「より原作に近づけるために」原作設定に基づく職業に変更になりました。

 

※その他においても、原作に近い設定に変更になっているところがいくつかありますが、それらについては また後日書きます。

 

ミュージカル版ではフロローの知られざる過去が語られる

フロローには弟がいました。(原作にも登場)ジェアン・フロローです。

ミュージカル版の冒頭で、クロードとジェアンは孤児で、ノートルダム大聖堂に保護されるシーンがあります。

 

ジェアンは気ままな遊び人で、イケメンのモテ男。クロードは逆に敬虔な性格であり、二人は仲は良いものの、全く正反対な性格でした。そしてクロードはそんなジェアンを教育しようとしていました。

でも実は、クロードはジェアンのことを羨ましくも思っていて、ジェアンはそれを見ぬいていました。そしてジェアンは あろうことか兄への誕生日に、ジプシーの娼婦をプレゼントするのです。

しかし素直には喜べず、フロローはジプシー女を突き飛ばしてしまいます。

 

そこにファーザー(兄弟の育ての親、聖職者)があらわれ、見つかってしまいます。クロードはジェアンがジプシー女を連れ込んだと告げ口してしまい、ジェアンはノートルダムから追放になってしまうのです。

ジェアンは兄に激しく怒り、恨み、出ていきます。クロードは唯一の弟と離れ離れになってしまったことを激しく後悔しました。

 

弟が残した子、それがカジモド

ノートルダム大聖堂でどんどん出世していくクロードは、ある日、音信不通になっていたジェアンからの手紙を受け取ります。手紙をたよりに駆けつけると、弟は病気にかかっていて、もう死にかけていました。

ジェアンは「罪の償いを」と言い、赤ん坊をクロードに押し付け、そして死にます。

 

クロードは、醜い赤ん坊を殺そうとして町を駆け巡りますが、ノートルダム大聖堂の彫像に睨まれていると感じとります。神の怒りを恐れたフロローは「これは神が私に与えた試練だ」として、赤ん坊を育てることを決意するのです。

 

フロローは、カジモドの実の叔父で、カジモドの育ての親となる

当然、その赤ん坊とは、カジモドのことです。カジモドはフロローの弟、ジェアンの息子であり、フロローは叔父、カジモドは甥となるわけです。

そしてフロローは、カジモドの育ての親になります。

 

ミュージカル『ノートルダムの鐘』は、そんなプロローグからスタートします。

 

 

ちなみに映画版のプロローグは?

映画版では、判事のフロローがジプシー狩りに精を出すシーンからスタートします。

ジプシー女を殺し、さらに奪った赤ん坊を殺そうとしたときに、ノートルダム大聖堂の司祭から止められ、神の怒りを恐れ、赤ん坊(カジモド)を育てることにする…とう流れでした。

ミュージカル版は、映画版とは随分変わっていることがわかりますね。

 

 

まとめ:フロローの過去と、フロローの弟とカジモドとの関係

いかがでしたでしょうか。

映画版では赤の他人であるカジモドを育てることになったフロロー。ミュージカル版ではフロローとカジモドは肉親の関係となります。

この辺りの人間関係の設定の違いは、この先の展開(人間関係の描写など)においても、映画版とは変わっていくことになります。

 

今回は、ミュージカル『ノートルダムの鐘』の中でも、特に重要な登場人物である、フロローの 知られざる過去について解説しました。

この先、フロローについてもっと掘り下げて解説していきますので、よろしければ引き続きお付き合いくださいね。

 

この記事は独自解釈を含みます。ご了承ください。

※劇団四季版ミュージカル『ノートルダムの鐘』は、北米プレミア版がベースとなります。

 

 

ミュージカル版の基となっている、ディズニー映画版「ノートルダムの鐘」:フロローは判事

 

ミュージカル『ノートルダムの鐘』CD 北米キャスト盤:フロローは司祭

 

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この記事を書いた人

観劇ブロガー、観劇ライター、ミュージカルセミナー講師。オペラ座の怪人専門家。劇団四季など国内外ミュージカルを中心に年間50本程度の観劇。レポ執筆や情報を発信しています。ブロガー歴9年、ツイッタラー歴6年。座右の銘は「継続は力なり」。弄るツールはiPhone、使用PCはWindows。劇場で「禁断さん」と呼ばれるのは恥ずかしいですがもう慣れました。 詳しいプロフィールはこちら お問い合わせはこちら

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