米イスラム系団体「一切の過激主義を許容しない」

米イスラム系団体「一切の過激主義を許容しない」
アメリカで起きた銃の乱射事件で容疑者の男が過激派組織IS=イスラミックステートへの忠誠を誓っていたとされるなか、アメリカのイスラム系団体「アメリカ・イスラム関係協議会」の幹部が会見し「一切の過激主義を許容しない」と今回の犯行を強く非難しました。
アメリカのイスラム系団体「アメリカ・イスラム関係協議会」は12日、首都ワシントンで記者会見し、幹部のニハド・アワド氏は「憎悪による行為であり、可能な限りの強いことばで非難する。今回の行為はアメリカ人として、イスラム教徒としての道義に反している。われわれは一切の過激主義を許容しない」と述べました。
そして容疑者がISに忠誠を誓っていたとされることに触れたうえで「ISやその支持者に言いたい。罪のない人たちや少数派の人たちに対する罪を神の前でどう説明するつもりなのか。イスラム教徒を代表するものではない」と述べ一般のイスラム教徒は、今回の事件には関係ないと強調しました。
そのうえで、事件が同性愛者のクラブとされる場所で起きたことに関連して「イスラム教徒は、性的マイノリティーの人たちと長年にわたって、憎悪による行為や差別などに対して協力して立ち向かってきた。われわれは彼らを支持する」と述べ、イスラム教徒は、性的マイノリティーを差別することはないと主張しました。