最悪の銃乱射事件、50人死亡 53人負傷
【ニューヨーク國枝すみれ】米南部フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日未明、男が銃を乱射し、地元当局者によると50人が死亡、53人が負傷した。米国で起きた銃乱射事件としては史上最悪の被害となった。容疑者は人質を取って約3時間クラブ内に立てこもり、警察特殊部隊との銃撃戦の末に射殺された。
銃撃した男は、フロリダ州在住のオマル・マティーン容疑者(29)。家族はアフガニスタン出身だが、本人は米国生まれと見られる。殺傷力の高い武器と拳銃のほか、爆発物の疑いがある「装置」を所持するなど、警察は容疑者が入念に準備を重ねた上で実行したとの見方を示している。
連邦捜査局(FBI)が、テロの可能性を含めた背後関係を調べている。米国では昨年12月、過激思想に感化された夫婦がカリフォルニア州で乱射事件を起こし、14人が死亡している。
銃撃は午前2時ごろに発生した。現場となったナイトクラブは同性愛者ら性的少数者など(LGBT)が集まるクラブとして知られ、週末でもあり多くの客でにぎわっていた。