フロリダで銃乱射の容疑者、警察との銃撃戦で射殺される
TBS系(JNN) 6月13日(月)7時59分配信
アメリカ南部・フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日に起きた銃乱射は、これまでに50人が死亡するアメリカ史上最悪の銃撃事件となりました。黒い文字で大きく「P」と書かれた看板が、100人以上が死傷したナイトクラブです。現在、多くの警察が集まって周辺を固めています。
アメリカ国籍のオマル・マティーン容疑者(29)は現地時間の12日午前2時ごろ、拳銃や軍事用のライフルなど複数の銃器を持って銃を乱射しました。その後、立てこもった末、警察との銃撃戦で射殺されました。死者は50人、けが人は53人にのぼっています。
最新情報についてですが、マティーン容疑者は事件の最中、緊急通報ダイヤルに電話をかけ、過激派「イスラム国」への忠誠を誓っていましたが、その際、3年前のボストンマラソンで爆弾テロを起こした兄弟にも言及したということです。また、過去にはイスラム過激派との関わりを疑われ、FBIの捜査対象となっていました。事件の後には「イスラム国」系のニュースサイトが犯行声明を出しています。
一方、現場のナイトクラブは同性愛の人たちが集まることで有名なのですが、容疑者の父親は地元メディアに対して、マティーン容疑者が同性愛について批判的な考え方を持っていたと話しています。
繰り返される銃の乱射事件ですが、オバマ大統領は「アメリカの歴史上、最も悲惨な銃撃事件となった。銃がいかに簡単に手に入るのかを再認識させることになった」と声明を出して、銃規制を訴えています。しかし、アメリカではこのような事件が起きると逆に銃を買い求める人が増える傾向にあり、銃規制が一筋縄ではいかないのが現状です。(13日07:25)
最終更新:6月13日(月)8時7分
読み込み中…