ミニマリスト論いっときましょうか。
東京時代は、ミニマリストでした。
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— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2016年6月4日
「年収150万円ぼくらは自由に生きていく」という本を昔書きましたが、東京時代、ぼくはモノを持たないミニマリストでした。
正確にいうと、狭いワンルームに住んでいたので、そもそもモノを持とうと思っても持てませんでした。洗濯機置き場すらないワンルームでしたからねぇ。
何度か引越しをしたんですが、東京って床面積が広くなると家賃も比例して高くなるんで、常に「できるだけ小さい間取り」で探していました。
東京って、そもそも節約しようとすると、自然と「ミニマリスト」になるんですよね。かっこよく言っているだけで、単に狭い家にしか住めないだけじゃないかとw
モノを持たないことは確かに豊かなんですが、東京的ウサギ小屋ミニマリストって、「その先」がよくわからないんですよね。
「モノを持たないのはわかった。で、あなたは何をするの?」みたいな。でっていう。
「冷蔵庫は外にあるコンビニと自動販売機だぜイェイ」みたいなものもわかるんですが、それって結局、消費的というか、外部に依存しているわけじゃないですか。
あなたの生活はミニマル(最小限)に見えるけど、よくよく見ると大きなシステム(小売、物流サービス)に依存しているんですって。ここが気持ち悪いんですよねぇ。
田舎に来て増えたモノ。
ぼくは田舎に住んでから、すっかりミニマリストではなくなりました。どんどんモノが増えていますw うち、42平米しかないスモールハウスなのに……。
ぼくが田舎に来てから買ったモノ、買おうとしているモノを、ざっとリストアップしてみましょう。
- 草刈機
- シャベルやスコップ、レーキなどの農機具
- クルマ(しかも2台!)
- 軽トラ(購入予定)
- 100Wの太陽光発電システム
- 発酵容器
- キャンプ道具一式
- ジェラートメーカー(いただきもの)
- ソーダストリーム
- スペースドラム(25万!)
- ガスオーブン(購入予定)
- 業務用冷凍庫(購入予定)
あと、8000平米くらいの土地を購入する予定です。イケハヤ村を作りますぞい。
土地を買ったら、当然またモノも増えます。農業を本格的にやりたいので、トラクターとかもほしい。開墾したいので、ミニユンボもほしいなぁ。
「生産」までやって、はじめてミニマリスト。
上のリストを見てピンと来る方は、わかってます。
「クルマ買うなんてミニマリストじゃない!」と青スジ立てて怒っちゃう人は、ウサギ小屋ミニマリストです。そのまま東京で消耗していてください。
わかりますか?
ぼくは「生産」までやりたいんです。
草刈機も、軽トラも、ガスオーブンも、業務用冷凍庫も、「生産」活動に必要なんです。
こうした道具があれば、地域にあるものから、自分たちの生活を作ることができます。大きなシステムに依存するまでもなく、自分たちの住む集落だけで、生活と経済を循環させることができちゃうのです。
都会的なミニマリストは、消費社会に依存しています。それは大きな視野で見れば、ちっともミニマル(最小限)ではない。
田舎なら、消費社会からの依存を脱却して、より「ミニマル」で暮らすことができます。
そのためには、ある程度の生産設備が必要なのです。草刈機ないと作物も育てられませんからねぇ。
みんな、こっちにおいで。
いわゆる「ミニマリスト」の行き着く先は、結局ここなんですよ。
ウサギ小屋で消費社会に依存することは、ちっとも「ミニマル」ではないことは、断捨離を極めた人ならわかることなので。その生活、裏では電気とかものすごく使ってるわけですから。
モノを捨てて自由になる。
大量消費大量生産の社会から決別する。
そのために、広い土地に移住し、消費ではなく「生産活動」を始める。
こうした本格的なミニマリストたちが増えてくると、日本はますます面白くなっていくでしょうね。
こういう「煽り」はミニマリスト的ではない!というお叱りを受けそうですが……まぁ、これは趣味みたいなものなので、ご容赦ください。ミニマリストになると、芸風を磨きたくなるんですよ!
おすすめ本。
余談ですが、ぼくは最近、「発酵」と「うんこ」にハマっています。発酵とうんこは、ミニマリストが必ず行き着くところなんですよ。意味がわからない人は、まだまだ修行が足りませんよ。ふふふ。
ほんとうのミニマリストたちの暮らしを知りたいなら、この本がおすすめ。断捨離本とは一線を画す内容です。
日本でも始まっている小さな住みかた。都市との距離、住まいのありかたを見直し、実行した先駆者たちの言葉。