パリ=青田秀樹
2016年6月12日21時02分
フランスで10日に開幕したサッカーの欧州選手権で、各国のサポーターの衝突が相次いでいる。南部マルセイユで11日夜にあったイングランド―ロシア戦では、スタジアム内のほか、試合の前後にも繁華街の飲食店周辺などでファンが衝突。英国人が鉄のバールのようなもので殴られて大けがをするなど数十人が負傷したという。
欧州メディアによると、「フーリガン」と呼ばれる過激なサポーターが含まれているとみられる。繁華街では殴り合ったり、ビールびんを投げ合ったりする混乱が断続的に続き、治安当局が催涙弾を放つなどして事態の沈静化に努めた。逮捕者も出ている。
また南仏ニースでも11日、ポーランド戦を控えた北アイルランドのサポーターと地元住民との乱闘が起きたという。トルコ―クロアチア戦、ドイツ―ポーランド戦などでも、サポーターらが混乱を起こすリスクが高いと見られている。
フーリガン対策は、テロ対策とともに開催国フランスの重要課題。仏内務省は、海外からも200人超の警官がフランスに入る態勢をとっている、と説明している。英当局などと連携して一部の過激なファンの入国を拒んでいるというが混乱を防ぎきれていない。(パリ=青田秀樹)
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